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記憶の刃  作者: ルイ
47/50

ケリを付けよう

ふぅ……何だか時間がかかったな。足止めされてたみたいだ。

「現行犯逮捕だ。殺害も許可されている」

と、言うわけで――

「君と……もう一人は、いつもの子じゃないね。しかも雰囲気だけで分かる。強い。だから――逃げさせてもらうよ」

覆面男は自らの手首を切り裂いた。

血の斬撃を飛ばそうとするが、落雷の防御に使われる。血は焦げ付き、機能を失って床に落ちた。

「逃げられないね。けどさぁ……距離を詰めていれば、そのまま勝てたよね?

出来ない理由でもあるの?」

覆面男が距離を詰める。

ライさんは格闘技で対応する。

やはりか……。

少し後ろで見ていて分かった。ライさんの弱点。

落雷のインターバル、そして近距離では落雷が自身にも被弾するため使えないこと。

本来、ライさんは強力な電気信号で肉体を強化し、高い格闘技術で戦う。

致命的な弱点ではない――だが。

「僕は、近距離でも斬撃を放てるよ?」

「……ん?」

ここで、俺が参戦する。

血の斬撃は形を作る前に潰す。

合間に内臓を狙うが、あからさまに避ける。

やはりだ。

内臓にダメージが入ると、止血に意識を割かれる。

「距離を取っても、縮めても駄目か……詰みだね」

俺が内臓を刺す――来た。

だが最後の足掻きか。止血どころか、さらに出血させて多量攻撃を仕掛けてくる。

ライさんと目を合わせ、距離を取る。

落雷を防御に使わせるつもりだったが、それを許さないように距離を詰められる。

――が。

覆面男は、バリアに阻まれた。

「リア!」

「ナイスだ」

こっそり付いて来たのか。

だが、これなら――

ライさんが最大出力の落雷を浴びせる。

血で防御された、が――。

落雷で破壊された血は、持ち主の体内へ戻ることはない。

覆面男は、そのまま崩れ落ちた。

「現行犯逮捕だ」

「……殺さなくていいの?」

「いい。終わったんだ」

これで――全て終わった。

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