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もう一人の最強さん
「やぁ……悪いね、京都支部の最高戦力さん」
「僕が最強だと思ってたんだけどなぁ」
「あのイカれ女相手だ。仕方ない」
ショウは資料を差し出す。
「ふーん……君の母親を殺した、こいつを捕らえたいの?
だったら、そっちの最強をぶつけりゃいいじゃん」
「こいつは逃げの一手を堂々と選ぶし、
あいつは扱いに困る。
けど、あなたなら捕らえられるだろ」
「名前で呼んでくれ。ライでいい」
「それにしても……
仕事をしないイカれ女を、ライさんが居る間預けるだけで借りられるなんて、良いですね」
「僕を倒してるからね。交渉材料としては充分さ」
「まぁ……アイツの面倒くささに京都支部が気付いたら、同じ手は使えませんが」
「次で捕らえるよ」
資料に目を落としながら、ライは呟く。
「自身の血を操る覚醒者……
格闘技術が高く、冷静な判断力を持つ快楽殺人鬼。
なるほどねぇ……」
「捕らえられますか?」
「愚問だ」




