表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
記憶の刃  作者: ルイ
39/50

京都支部

「京都支部との訓練? 面倒くさ」

「そう言うな。動画の影響もあってな、関西支部から要請があった」

「俺たちが強すぎる嫉妬かよ」

「はいはい。アリサ一人で終わるコールドゲームだ」

「三回戦で個別だ。ペア二組と、アリサは単独。向こうも最強は一人らしい」

「なるほどねぇ……意味の無い事したくないんだが」

「警察内の政治だよ」

「俺に関係ねぇー」

「それに俺の能力は分かってるだろ。ナイフを刺したら、掠っただけでも多量出血で死亡する可能性がある。アリサも手加減をミスれば殺しかねない」

「京都支部には人を治せる覚醒者が居る。ある程度は心配無い」

「はぁー、便利ねぇ……こっちにスカウトしましょうよ」

「軽口を叩くな。やるし、勝つぞ」

「くだらない政治の面倒事、押し付けられただけー」

―――

「君が僕の相手かな?」

「……!?」

声をかけられるまで、気づかなかった。

最強って事は流石にこれが能力じゃないだろうが……強い。

「あぁ、違う違う。向こうの最強さん。あんたの相手はメンヘラ女だよ。可哀想に、死なないでね」

「アハハ、心配してくれるなんて優しいね」

「いや……けど、格闘技だけでも俺以上でしょ。誇って良いと思いますよ?」

「でも、君にも興味あるなぁ」

「……」

「……」

腹に正拳。

避けるが、追撃のハイキック。身を屈めて、なんとか回避。

人間が出せる速さじゃない。何かカラクリがあるな……。

ナイフを顕現させ、腹に全力で突き刺す。

避けられるはずの相手なのに、避けない。

刺さらない。

「……っ!?」

刃が通らない。

驚いた一瞬の隙を突かれ、顔面に拳。

吹き飛ばされる。

――五秒後、意識を失った。

「おっと……ふらつくな」

変な出血が、止まっている。

「そういう能力のナイフか。避けた方が良かったかもだけど……避けなかったから虚を突けたってわけか」

一息ついて、相手は続ける。

「ていうか、彼が最強じゃないって何事? 能力を応用した格闘技を、素の身体能力と反応速度だけで避けられたの、結構ショックなんだけど」

「問題として報告するぞ」

見物していた上司が、短く言った。

「勘弁してくださいよぉ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ