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記憶の刃  作者: ルイ
34/50

呪い

「呪い殺す……全部」

「非モテの逆恨みねー。とばっちりだわ」

直後、アリサの鼻から血が垂れる。

「へぇ……だから?」

「アァ……呪」

化物が顕現する。

――が、アリサは吐血した。

化物が殴りかかる。

その腕は腐食し、音を立てて地面に落ちる。

アリサの視界が揺らぐ。

「今まで全部全部ダメだった……僕は悪くない……」

「ハァ……ハァ……不幸自慢して楽しい?」

間違いなく敵は最強格。

本来なら、アリサでなければ即死している。

精神力こそが呪いへの対抗手段だが、それでもアリサは防戦一方だった。

「でさぁ……私を傷つけて大丈夫?」

「彼氏くん、そういう奴嫌いだもんね」

「いつも私を守ってくれる。死のうとして車に轢かれそうになった時だって……私を庇って」

その言葉に応えるように、化物が唸る。

纏うオーラが、さらに禍々しく膨れ上がった。

「君に勝ち目なん――」

アリサが視界から消える。

……いや、違う。

後ろを向いている?

どういうことだ?

「私の彼氏を怒らせたら、こうなるの」

「グロいグロい」

男の首は、真後ろまでねじれていた。

力なく崩れ落ちる。

化物は、アリサが傷つけば傷つくほど力を増す。

――アリサの過去。

「彼氏くん……死なないで……お願い……私のせいだ……」

「ううん……守りきれなかった僕が悪いよ」

「頼りなくて、ごめんね……」

彼は、死に際に願った。

アリサを守れるほど、強くなりたい――と。

その願望は強烈な覚醒となり、

彼氏の死直後、アリサは“彼氏”を禍々しく顕現させた。

そこに、彼自身の覚醒が重なった。

アリサが最強である理由。

それは――

守る者と、守られる者の願いが、同時に重なった存在だからだ。

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