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記憶の刃  作者: ルイ
25/50

交渉

「アリサ……協力してくれ」

「無理」

「アイツを捕らえるには、お前が必要だ」

「自分たちのミスでしょ?

私は仕事しないこと、ちゃんと許可されてるし」

「……なら、言う事を聞かすまでだ」

「――アッ、呪」

「彼氏くん、落ち着いて♡

私に言う事を聞かせられると思ってる? 無理に決まってるでしょ」

「犯罪者が、罪を償わないままここで働く。

それを許せると思ってるのか?」

「私は別に、どうでもいいよー」

「……あんたに言ってない」

「は?」

「資料は読んだ。

君の彼氏は、お前をいじめから救うくらい、正義感の強い人間だ」

「何が言いたいの?」

「……まさか。

自分の彼氏が、そんなに薄情だと思ってるのか?」

「チッ……侮辱するつもり?」

「侮辱してるのはアンタだろ。

違うなら、言い返してみろよ」

「………」

「うんうん。

彼氏くん、許せないよね。分かるよー。

アリサは、彼氏くんのこと一番分かってるもん」

「彼氏くんが、そうしたいなら……

アリサ、協力してあげてもいいかなぁ」

「……アッ……」

「……そうだよね」

「お前さ、

優しい彼氏くんに――ちゃんと感謝しろよ」

「……感謝する」

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