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クソ社会
「ざけんな!!」
ショウが叫んだ。
上司は感情を挟まず、淡々と告げる。
「仕方ないだろう。君達は確保に失敗した。
こちらで働く事を条件に、罪は帳消しだ」
「二人殺してんだぞ!」
「ショウさん、落ち着いてください」
「落ち着いてられるか!
そんな理屈が通るとでも思ってんのか!」
「通すんだよ……」
実際、対覚醒者対策課はカイの件でも分かる通り、
かなりの無茶を押し通せるほどの権力を持っている。
死刑囚の遺物を軍事利用し、強力な覚醒者を多数抱える。
政府が覚醒者に対処できない以上、ここに頼るしかないのが現実だ。
「そんな前例が一度でも通れば、
犯罪者が得をする社会になる」
「ユウキ君だって、そうだろう」
「あいつは罪を償った上だ!
そもそも、罪の重さが違う!」
「……君達が捕らえられない相手なら、仕方ないだろう」
「次は捕らえますよ」
「次……失敗したら……遂行する」
「……はい」
「最大限の譲歩だろう……」
ショウは歯を食いしばり、リアを見る。
「捕らえるぞ……リア」
「はい」




