二人の日常(2)
午後の街。暖かい日差しの中、リアは少し恥ずかしそうにショウの腕に手を絡める。
「今日は任務じゃないですから、安心してくださいね」
「おう、今日は完全オフだ。ゆるーくいこうぜ」
ショウはにこやかに笑い、少し肩をすくめて照れ隠しをする。普段の戦場では冷静で理知的な二人だけど、こういう時間は特別だ。
二人で歩くのは、公園や小さなカフェ。誰にも気を遣わず、能力を隠して過ごせる貴重なひとときだ。
「なぁ、リア……質問いいか?」
「はい、何でしょう?」
「俺たちさ、なんで生き残れてるんだろうな」
リアは少し考えて、肩をすくめる。
「……分かりません。でも、こうして穏やかな時間を持てるのは、貴重だと思います」
ショウはにやりと笑う。目を細めて、リアの手を軽く握った。
「そうか。それなら今日は思いっきり楽しむか!」
小さなカフェのテラスでコーヒーを飲む二人。街の喧騒、陽射し、風の匂い――戦場では感じられない当たり前の日常。
リアはふと笑みをこぼし、ショウも軽く微笑み返す。
互いに肩の力を抜いた瞬間、少しだけ心が安らぐのを感じた。
しかし、街のどこかで小さな異変が起きていることを、二人はまだ知らない――
今日の穏やかさは、長くは続かないかもしれない。




