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警察
対覚醒者対策課。
給料はかなりいい。
その分、危険な仕事だ。
ここに就く人間は何者なのか。
死にたがりか、正義感の塊か――
いや、違う。
多くは、過去に犯罪に巻き込まれ、心に深い傷を負った者たちだ。
そして、そのトラウマが“覚醒”した人間。
俺は、家族をナイフで殺された。
リアは、虐待によって周囲に壁を作るようになった。
トラウマが原因で過呼吸を起こす者も少なくないため、
この課では過去が公表されている。
……まあ、俺はそういった症状はないが。
またコイツか。
覆面を被った男。俺の家族を殺した元凶。
まだ捕まえられないのか。
俺は表向きには、この捜査に参加できない。
精神的負担を考慮されているからだ。
「おい、いつになったらコイツを殺すんだ」
上司が答える。
「何人も返り討ちにあっている」
「なら、俺が――」
「無理だ。お前はコイツと接触させない」
上司は続ける。
「俺たちは精神が揺らぐと、具現化能力が安定しなくなる」
「……早く殺せよ」




