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記憶の刃  作者: ルイ
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ユウキとカイ

ユウキ君とカイさん、初仕事です。

「はい!」

「分かりました」

二重人格の覚醒者、出所したばかりのユウキ。

そして先日、自首してきたカイさんのペアだ。

「どちらも警察一本じゃないんで、ペアになったんですね」

「今日の仕事、危険ですよ?」

「覚醒者相手じゃないがな」

今日の任務は、麻薬取引で有名なヤクザ組織の壊滅。

突入メンバーは四人。

「リア、俺と自分にバリアを」

「えー…手助けしないつもりですか?」

「危なくなったら助ける。だが心配無いだろ」

突入直後、銃が二人に向けられた――。

だが、その瞬間、銃を向けた者たちが悲鳴を上げる。

カイが、自分に向けられた殺意に反応。

その結果、銃を持つ全員の人差し指が破壊されたのだ。

「うわ…痛そう…」

やろうと思えば頭を破壊して殺せたはずなのに、それをしないのはアイツの優しさだ。

問題はユウキの方だ。

「仕事…面倒くせぇなぁ。けど逃げるのも癪に触るし…」

ナイフを持った複数の男との戦闘。

脳のリミッターを外した二重人格――思った通り、見ていた。

ユウキの主人格には格闘技、銃相手、ナイフ相手の対処法を叩き込んだ。

もちろん、できるわけもない。主人格は勉強の要領は良いが、格闘の才能はない。

だが、二つ目の人格は完璧にこなす。

小柄なのに格闘技術は高く、怪力まで備えている。

結果、複数人相手でも叩きのめした。

「無敵すぎませんか?」

「実力で言えば三番目…いや、俺たちと一緒くらいの二番目かもな。そこの奴らを一掃できるのが彼らで、俺たちは強敵を叩きのめせる――そんな感じだ」

「私たち、あの人たちに勝てますかね?」

「ユウキの方はまだまだ俺の方が強いし、カイは…」


「痛い……」


「あんな風に乱用すると脳に負荷がかかり過ぎる。脳が特殊だから無法な真似もできるが、その分酷使してる」

「そっかぁ…無敵だと思ったんですけど、そうでもないんですね」

「本人の格闘能力も無いしな。でも、それでも強いのは変わらない」

「良くやった、二人共」

「ありがとうございます!」

「はい」

「まあ、たまに手伝ってもらう程度だから、本業も頑張れ。強いから給料もちゃんと出るし」

「あの…ありがとうございます」

カイが礼を言う。

こいつは能力暴発を考慮して、リモートでプログラム。副業扱いになるが、給与は完全にこちらが支払う。

会社としては優秀な人材を多少扱い悪くてもタダで働かせられ、覚醒者配慮の実績として補助金も貰える。かなり旨味がある。

「こっちも命をかけさせてるんだから、当然だな」

「僕もありがとうございます」

「あー、いや…学生にこんな仕事させてすまん。勉強も頑張れよ」

「いえ…大学進学もここでの給料で行けるので、ありがたいです」

「そう思ってくれると嬉しい」

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