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記憶の刃  作者: ルイ
18/50

自首

「自首?」

「はい。ショウさんも、私と一緒に同行お願いします」

「んで、罪は?」

「何もありません」

「は??」

「まぁ、資料を見てください」

………あー、なるほどな。

だから俺、正確にはリアなのか。

――取り調べ室にて――

「職業はプログラマー…ね。まぁ、一般人の覚醒者か」

「はい」

「能力を見せてもらっても?」

――監視カメラが破壊された――

「何を具現化してるんだ?」

「制御は出来てます。問題は無さそうですが、感情起因ですので、制御不能になる可能性もあります。何か起きてからだと手遅れです」

「やらかす…かも、と?」

「まぁ……いつか、ですかね。どうしたら良いんだか…」

――資料を確認――

「精神疾患持ち、自閉症もある。能力の謎はここに起因するな。破壊衝動持ち…薬で抑えているな」

「私はどうなりますか?」

「何もしていないからなぁ。でも危険なのも分かる」

「危険だが、ここで働くか?能力だけで中堅クラスより強いし」

…………。

「悩むよなぁ。覚醒者が能力を失う手段は今の所無い。今の職業にも多少なりとも誇りはあるだろうし。両立も難しい…。

ここで働く形なら…上と掛け合って、今の仕事と両立できるよう配慮してやる」

………。

「そうするのが現状、一番ですかね」

「あぁ…。マシな地獄だな」

――帰宅――

「どう思います、今日の人」

「珍しいタイプだな…。理由の無い破壊衝動、だから自主したんだろう。覚醒者になったから人生が狂ったが…まぁ、一番マシな選択をしたと思うぞ」

「覚醒者って、何のために生まれたんですかね」

「分からない。仕組みも解明されてない。ブラックボックスだ。分からないが、そういうものだと割り切るしかない…」

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