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記憶の刃  作者: ルイ
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ドッペルゲンガー

子供だ。

犯行現場は近い範囲に集中し、犠牲者は複数。

しかも全員、子供。

「小学生……か?」

「ショウさん……もしそうだとしたら、どうします?」

「リア。そいつは殺す」

「駄目です」

「何人死んでると思ってる」

見回りの途中、ひとりの女の子に声をかけられた。

「あの……友達が、最近変なんです」

「どう変なんだ?」

「分かんないけど……別人みたいで。私のこと、羨ましそうに見るんです」

ショウは頷いた。

「……本当なら、能力には目星がついた」

リアと話しているその子のランドセルに、さりげなく手を伸ばす。

その日の夕方。

「ねぇ、どうしたの? こんな所まで来て……最近、変だよ?」

「友達多いよね。ちょっと……羨ましいなって思ってただけ」

首を掴もうとした瞬間、ナイフが飛び、腕を弾いた。

「現行犯逮捕だ」

「GPS付けるなんて……バレたらヤバかったですよ。まだ疑いの段階でしたし」

「こうなる時のために、殺しておいた人間がいる」

「……格闘技のプロか。技術まで再現できるのか、驚いたな」

ショウはナイフを顕現させる。

「駄目です、殺したら。もうすぐ警察が来ます」

テーザーガンを早撃ちするが、木の陰に隠れてかわされた。

「警戒されてたか。逃げても無駄だぞ。周囲にバリアを張った。リアを殺さない限り、出られない」

「ショウさん、私やあなたにはバリアを貼ってません。注意してください」

格闘が始まる。

——コピー元は何だ?

ナイフを捌き、反撃してくる。

「……なあ。他人になって、どうしたい?」

「私は不幸なの! だから……入れ替わってでも幸せになるの!」

「なってねぇから繰り返してんだろ」

「結局、相手は自分自身だ」

その言葉に動揺した瞬間、顎に肘を叩き込む。

少女は崩れ落ちた。

パトカーのサイレンが近づき、彼女は拘束された。

「……あの子、どうなるんでしょう」

「少年法は覚醒者には適用されない。

大人になった時、同じことを繰り返す可能性が高すぎる。死刑だ」

「変わりましたね……覚醒者が出てから、社会が」

「数十年前は、こんなんじゃなかったんだろうな」

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