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記憶の刃  作者: ルイ
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謎の殺人

謎の事件だ。

昨日まで確かに存在していた人間が、忽然と消える。

あるいは死体が見つかることもある。

だが不可解なのはそこからだ。

昨日まで家族と生活していたはずなのに、検死では死亡推定時刻が一週間以上前を示す。

この現象は、かなりの頻度で発生していた。

「どう思います?」

ショウさんに尋ねる。

「覚醒者の仕業だろうな。だから俺たちが呼ばれた。少なくとも、普通じゃない」

「ですよね……」

沈黙が落ちる。

───過去に遡る。

あの子になりたい。可愛い。

あの人はカッコよくて、頭もいい。

あの子は親に愛されている。

変わってよ。

理屈じゃない。叫びだった。

家庭環境に恵まれている子を殺した。

憎しみに意味がないことは、最初から分かっていた。

家に帰り、鏡を見る。

そこに映っていたのは──殺したはずの、あの子だった。

私は驚き、そして喜んだ。

その子の家に行き、たくさんの愛情を受け取った。

本当の家族のように、自然に。

けれど、やがて飽きた。

というより、また別の誰かが羨ましくなった。

次は……。

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