断罪令嬢のガチャは一国を買い叩く 〜過保護なシステム様にSSR資源を確定投入されるので、平和的に国を滅ぼします〜

「追放？ 結構ですわ。この奈落（アビス）は、わたくしの『ガチャ』で買い叩かせていただきます」

アステリア公爵令嬢アリシアは、身に覚えのない罪で婚約破棄を突きつけられ、生還不能の「アビス・ダンジョン」へと追放された。 だが、愚かな王太子たちは知らなかった。王国の経済を影で支えていたのが彼女の智略であり、彼女の持つ真の力が――古の超科学端末『ジェネシス』を操る**【現代兵器ガチャ】**であることを。

「来なさいSSR！ 収束した乱数の先にあるのは勝利のみですわ！」

絶望の深淵で、アリシアが回したガチャから飛び出すのは、ファンタジーの常識を破壊するオーパーツの数々。

伝説の霊水（アンブロシア）が湧き出る**「全自動浄水器」**

聖騎士の剣を指一本で弾き返す**「防弾・防汚仕様のメイド服」**

夜の闇を太陽のように照らす**「高輝度LEDライト」**

泥水を啜り、魔物に怯える追跡者（騎士団）を尻目に、アリシアは奈落の底に王宮より快適な「現代文明の礎」を築き上げていく。 一方、彼女という「最大の納税者」と「経営の天才」を失った王国は、急速に財政破綻へと突き進んでいた。

「……あら。あんな掃き溜め（王国）、一ギルの価値もありませんわ。戻ってきてほしい？ ならばわたくしのガチャの景品にでも並ぶことですわね」

これは、**高貴な令嬢（中身はガチのギャンブラー）**が、奈落の底からガチャの力で世界を買い叩き、自分だけの楽園を作り上げる物語。