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JK老中、幕末って美味しいいんですか?  作者: AZtoM183
16.阿部正弘
201/201

幕間 空白

 決裁は、

 止まっていた。


 命令が出ていない、

 という意味ではない。


 判断が、

 どこにも帰属していない。


 それが、

 正確だった。


 書付は、

 回っている。


 意見も、

 集まっている。


 だが、

 最後に置かれるはずの名が、

 ない。


 誰も、

 その名を口にしない。


 口にすれば、

 場が、

 崩れるからだ。


 均されていた間は、

 この状態でも、

 政は進んだ。


 だが、

 均す者が去った今、

 同じ形は、

 保てない。


 決めなかったことが、

 決めたことと同じ重さで、

 場に残る。


 それは、

 誰の責任でもなく、

 誰の判断でもない。


 ただ、

 空白だ。


 人は、

 空白を、

 長くは許容できない。


 誰かが、

 名を置くまで。


 誰かが、

 引き受けるまで。


 均された後の政は、

 静かで、

 不安定だった。


これで、この小説は、完結とします。

次、残った登場人物の中で、井伊直弼にバトンタッチして、

(少し考えてから)歴史の流れに沿って、続けていきたいと思います。

巷によくある維新の志士側ではなく。。。

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