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JK老中、幕末って美味しいいんですか?  作者: AZtoM183
13.転・黒船来航
181/201

[章末まとめ]第13章「均すということ」

第12章では、

黒船来航後の混乱の中で、

阿部正弘が選んだ「均す政治」と、

その届く範囲・届かない範囲を描きました。


阿部は、

声を集め、並べ、

同じ現実を共有させることで、

国が割れるのを防ごうとする阿部。


しかし一方で、

現実や議論そのものを拒む声が現れ、

「均し」が届かない境目も、静かに浮かび上がっていきます。


この章で描かれたのは、

誰かが勝ったり、負けたりする場面ではありません。

それぞれの人物が、自分の立つ場所を少しずつ自覚していく過程です。



■ 阿部正弘


老中として、混乱する声をまとめ、

国が割れぬよう「均す」役割を引き受ける人物。

この章では、

自らの政治がどこまで届き、どこから届かないのかを知ることになります。


■ 川路聖謨


評定所と地方、

両方の情報に触れられる実務官僚。

単に記すだけでなく、

起こりうる衝突を想定し「備え」として編む段階へ進みます。


■ 勝麟太郎


攘夷や思想の熱に引き寄せられながらも、

あえて距離を取り、

技と実学の側に踏みとどまる選択をします。

後の道を決める、静かな分岐点です。


■ 井伊直弼


まだ政の中心にはいない立場から、

「均されない熱」の存在を感じ取る人物。

この章では、

均しの外側に立つ可能性を初めて自覚します。



均す者。

備える者。

踏みとどまる者。

境に立つ者。


それぞれが選んだ立ち位置は、

やがて同じ時代の中で交わり、

衝突し、別の形を生み出していきます。


次章では、

この「境目」の向こう側が、

少しずつ動き始めます。

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