表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
JK老中、幕末って美味しいいんですか?  作者: AZtoM183
7.若き老中(構)
100/153

073KR. 若き老中(響)ー噂の先にー

「なあ、聞いたか?」


塾の仲間が囁くように言った。

勘定所で無駄を洗い出したとか、異国の砲の仕組みを翻訳したとか──そんな話が町の噂に混じって広がってきていた。


「ふん、どうせちょっとした見栄えだろ」

「だが、やったのはあの若い老中だとさ」


わたしは耳をそばだてた。

評定所に名を連ねたばかりの若殿が、本当にそこまでしているのか。

信じがたい話だったが、不思議と胸がざわついた。


──もし本当なら。


「おい勝、どうした?」

「いや……こっちも負けてらんねえな、って思っただけさ」


翻訳を急がせる声が頭に響く。

同じ時代に生きて、同じ空気を吸っている。

ならば自分だって、新しい海図を描き出す一助になれるはずだ。


噂の先にいる老中の顔はまだ遠い。

だが、その響きは確かに胸を打っていた。



[ちょこっと歴史解説]

勝海舟(麟太郎)は、若き日の学びのなかで「新しい情報」や「外の世界」に人一倍敏感でした。

阿部正弘の人材登用や改革の芽は、直接関わりのない若者たちにも噂を通じて刺激を与え、学びや志を促す力となりました。

こうした小さな波紋が、幕末の人材たちを育てた背景のひとつといえます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ