閑話3・私の、恋人(?????視点)
今回は2話投稿です。
ストーカー目線の話です。
書いている私ですら引くぐらい病んでいるので、この閑話は読まなくてもわかるように次話も書いてます。
苦手な人は読み飛ばしてください。
何もかもがつまらない。
両親は普通のサラリーマンとパート。
パッとしない容姿、頭も平均並み。それなのに私には口うるさい。一度、暴れて殴ってやったら、二人ともそれ以来私の顔色を伺うようになった。
『幸せ』を見せびらかす奴はすべて攻撃対象。
片っ端から否定してやる。SNSでそれをやるとブロックされる、が、蛇の道は蛇。そういう仲間を募るサイトを利用すれば、やっつけれた。泣きながら、やめてったのを見るとスッキリ。
祖父母はあからさまに私と従姉妹達と差別する。
「あの子が何を考えてるかわからない」
他人だから当たり前だ。腹が立ったから、従姉妹が買って来たばかりのゲームを奪う。『バイトでお金を貯めて買った?』知らねえよ。じーさんが慰めてっから買ってもらえばいいじゃないか。
ゲーム、とりあえずやってみる。ネット内で評判良かったのに糞ゲーだ。絵と声優は合格だが、色々面倒くさいし、何よりも『悪役令嬢』のはずのライバルが、完璧ロボット過ぎ、まあ、処刑された時は大笑いしたが。ゲームは適当にやって、ネオクで売ろう。
ある日、近くの高校生の集団の中にあの『悪役令嬢』そっくりの人物を見つけた。ゲーム内での憂さ晴らしの対象にしようと近づこうとしたら、躓いた。
地面に無様に転ぶかと思ったが、それは逞しい腕によって阻止された。
「大丈夫ですか?」
目の前にいるのはあの女そっくりなのに、声は男だ。
いやよくよく見ると、制服も男子用だ。
「怪我、してない?」
こくこくと頷くと、彼は「良かった」と笑った。
運命の相手だ。だから巡り会えて『良かった』と言って笑ったのだ。
「それじゃ」
うふふ、『それじゃ(また)』なんて。
彼を調べた。名前は『大野木晶』。文武両道、容姿端麗、近くの有名私立高校に通う男子高校生。成績は常にトップで、やっている居合で雑誌にも載っている。
私は毎日思いの丈を込めて手紙を渡している。彼はもちろん喜んで受け取ってくれる。幸せだ。
だが彼と私の間を邪魔する奴がいる。
彼に話し掛け「しんゆー」と呼びかける女。
彼が作り笑いで答えてるのわからないの?
邪魔な女は味方を連れてきた。法律の勉強をしている兄?何、それ自慢してんの?
「いや、変態兄貴を自慢するような地に落ちた行為はしないよ。わたしどれだけ痛い奴よ?」
不可解な表情を浮かべた女に、女の兄は軽く頭を殴ってる。
「愛理は黙ってような。
遠山真紀子さん、貴方の行為に晶は迷惑してます。やめないなら、俺の付き添いの元、今から警察に届けを出します。
相手は未成年ですし、貴方は明らかに常軌を逸している。接近禁止措置は覚悟して下さい」
男はそういうと席を立った。「いいの?」女が訊くと男は頷いた。
「あれは、だめだ」
あははは、私と彼の絆の深さに負けて帰るのね、ザマァ。いい気味だ。
なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、
接近禁止し命令って何!!
私を閉じ込めて監視って何?
警察が来て説明して、私、ストーカーじゃないっ!!
あの兄妹が捏造したのね!!わたしと彼が付き合ってるのが羨ましいから!!妬んだんだ!!
出ようとするとじーさんが邪魔をする。彼とのデート、試合も見に行くって約束したんだから!
何よ、その哀れなモノを見るみたいな、はあ?!お前は哀れで醜いですって?!
私は、ナイフでじーさんを刺した。
そのまま、彼の待つ学校まで。
あ、交差点にいた。やっぱり、あの女がまとわりついてる。排除しないと。ナイフを持って近づく、あともう少し。
キキキキキキキキキキキキッ
甲高いブレーキ音。突っ込んで来るバス。
あ、これでいいかも。これって結婚の時にする近いみたい。
死が二人を分かつまで、なんて
見ると白い空間、の中で豪奢な美形が書類と格闘している。
「君は危険人物だから戦場世界行きだ。そこでサッサと死んで、魂再生ルートに入ってくれ」
ロクな説明もせずに死んでこい?ふざけんな!!
私は違う転生さきを掴んで転生ルートに入ってやった。
怒ってる美形の顔で溜飲を下げた。
転生したら、すでに成人のキャリーと言う侍女だった。勤めてるのはパージェンシー公爵家。
あの忌々しいアレキサンドラのいる家。公爵はまあ、及第点。公爵夫人はもうすぐ死ぬ。あの長男も。
そうすれば私が公爵夫人だ。
前世の運命の人の分まで幸せになるわ!!
表題の?????は、大野木晶が彼女の名前を知らないからです。
及川歩夢は自分の情報網で彼女の名前を調べあげました。




