表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩のようなものたち

木偶の行進

作者: 暮 勇

 地味な格好で歩いてます

 黒いシャツにジーパンで

 グレーのパーカー羽織ってます

 お顔の化粧もナチュラルに

 どこからどう見ても地味でしょう


 そんな格好の所為でしょうか

 他人は私を避けてくれない

 真正面からやってきた

 小太り黒色スーツのおじさん

 スマホばかり見ているから

 肩と肩掠めて舌打ち睨み


 全く酷い話でしょう

 美女が相手なら優しかろうに

 など思ってしまう程

 世間は私が生きるには

 厳しいような気がします


 すれ違う人同士に情けはなく

 自分以外は歩く木偶


 そんな感覚で

 容易に人とぶつかり

 足を踏み

 目線も交わさず

 心の中で悪態を付く


 せめて一言

「すみません」と言えばいいのに

 そうしてやっと

 お互いに人間になれるのに

 顔を向けもしないから

 お互い心無い木偶のまま


 そんな毎朝

 私は木偶の中を歩いています


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ