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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

紅い願い

人の終わりはすぐに来るのだろう。そう私は悟った…

もうすぐ死ぬのだ、儚い命だ

ああ、音が聞こえる、とても心地よいリズムを刻む音が

ああ、死へのカウントダウンが


「見つけた」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



私はもう40代前半になる独身の男だ

独身だからって、人生負け組ってわけじゃない

40代だからって、体力はそこまで衰えていない

今では大手ではないが、そこそこの企業の係長を務めている

勝ち組ってわけじゃないけど、まぁそこそこの人生を送ってきた

「黒田係長、今度の休みに海、どうですか?」

「松本くん、それはいいね、この歳だが、体力に自信があるんだ」

「おお、流石黒田係長、いつでも若いですね」

「いいかい、そこまでの体力が無ければ、中間管理職なんて、やってられないよ」

「そうですね」

「あはは」

「あっ、そうだ、ついでに幾人か女の子、連れて来ましょうか?」

「余計なお世話だ。まったく」


「ということで、メンバーはこちらです」

「えーと、松本くんと柳瀬さん、勝又さん、佐々木くん、小沢さんで、私の6人だね」

「どうです?男女比は完璧ですよ」

「君はまた、はぁ、もうこの歳なんだから、要らないよ」

「40代ならギリギリいけるでしょ」

「女の子がいるところでそういうことは言わない」

「は〜い」

「んじゃあ、どうもよろしく」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「はっ、ヒィイ、た助けて」

『ズバッ』

『ブシャァァァァァァァ』

「はは、噴水みたいだ」

体を他人行儀に見てしまう、

血の海が出来ている、頭がクラクラしてくる


そして私は目を閉じて、意識を深いところまで持って行った


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ということで、海まで私のワゴン車で行った

「おお、海だー」

「そんなに、はしゃぐな、見っともない」

片手に浮き輪を持って松本くんは駆け出した

「しっかし、服の下に水着を着ているなんて」

「はは、幼稚でしょ私の彼氏」

「え、柳瀬さん松本くんと付き合ってたの」

「あっ、お父さんと同じくらいの見た目で間違えちゃいました」

「え、お父さんえ、君ら20代だよね、まさか20代で子供を作ったのか!」

「ええ、大学で一目惚れしたそうで、卒業したら、速攻で作ったそうです」

「おお、最近にしては珍しいパターンですね」

「そうですね、私も今どき珍しいと思います」

「そうか、松本くんのことなんて思う?」

「自由気ままだけど、そこがまた放っておけなくて、自由気ままだけど、ちゃんとみんなの事を考えていて、そんな彼が私は好きですね。って黒田係長、他人の彼女は口説いたらいけないんですよ」

「そんなことはわかっているさ、私だって松本くんのことが心配なんだ」

「ははっ、私の彼氏は愛されていますね」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『グチャぎちゃグギョべちゃ』

咀嚼音が聞こえる

気がつけば下半身を食っていた

「な、なんで、あれ?足が足が動かない、逃げなきゃ、逃げなきゃあァァァァァァ」

最期に見た光景がこれとは、最悪だ

そうして私はまた意識を閉ざした


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ほんとに広いですね」

「そうなんだな」

「黒田係長って本当は何か著名人のご子息とか?」

「それはないよ、ここのビーチも屋敷もお爺さんのものだよ、バブルの頃に建てたそうだから、価値はあまりないよ」

「バブル物件ですね、色々と心配になりそう」

「大丈夫さ、ヨーロッパなんかの曰く付き物件より安全さ、リフォームも何回かしたからね」

「しっかし、ほんとに広いなぁ」

「おい、松本くん、そんなにはしゃがない」

「そうですよ〜、大の大人が見っともない」

「チェ、心は少年でいたいのに」

「「「「「あははは」」」」」

「なんで笑うんですか〜」

「松本先輩、それはないっす」

「わ私もそう思います」

「先輩は先輩のままなんだな」

「小沢さん、いつもの喋り方が良いと思うんだけど」

「えっ、だって係長のお屋敷でしょ、なんか失礼がないか緊張しちゃて」

「松本を見習いなさい」

「そうしたら小沢さんまでやんちゃ坊主になっちゃいますよ」

「あはははは」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


気がつけくと、私は先程の場所にいた。

辺りを見回すと血溜まりが茶色く変色している

「今回もダメだったか」

目の前には青い海が見える


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「んじゃ、ここが柳瀬さんの部屋、あっこれ鍵ね」

「ありがとうございます」

「で、ここは小沢さんの部屋、はい鍵」

「ありがとうございますなんだな」

「相変わらず戻らないね、その口癖」

「えっ、すみませんなん、です」

「いいよ別に、気にしないで」

「で俺たちはここですか」

「たちは要らない、他人のお家でお楽しみなんてしたら失礼でしょ」

「するわけないじゃん」

「はは」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


もう何回も繰り返している

いい加減飽きてきた

でも、終わらない

終われない

終わらせない


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ふあ〜食った食った、まさか黒田係長が料理が上手だとは」

「独身をなめないでください」

「ジャンクフードばっかりだと思ってた」

「そんなわけないでしょ松本先輩、40代でも元気な黒田係長ですよ、しっかりとした食事を摂っているに決まってるじゃないですか」

「わかってるね〜佐々木くん、健康は食事からだよ」

「へぇ〜、俺はジャンクフードばっかりでも元気でしたよ」

「いいなぁ、若いって」

「黒田係長、40代のソレじゃないですよ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


昔々、ある豪邸にとある可愛いらしい姫さまが住んでいました

その姫の両親はたいそう可愛がって育てました

ところが、その姫が成長していくと、だんだんと自分の美貌と金銭を保ちたいと思うようになりました

「このわたくしの美貌と金銭を失いたくないわ」

この声は、とある可愛い可愛い悪魔に届いてしまいます

「きゃはは、誰だい、そんな簡単なことに、祈りを捧げるのは」

「あなたは天使ね」

ところが、その姫さまは甘やかされて育てられたため、悪魔と天使の区別がつかなかったのです

「ええ、可愛いお姫さま、私に罹ればなんだってできるのさ」

「なら、さっきのお願いを聞いて、お金と美貌を失いたくないの」

「ならば、一つ条件がある。月に一度くらいでいいから、なにかしらの命を私に捧げなさい、そうすれば、多大なる金銭と永遠の美貌をあなたにあげる」

「わかった〜」

こっそりと悪魔は笑う

「馬鹿な子ねぇ、イヒヒヒ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そして、8時頃

「黒田係長、肝試しとかどうですか」

「おお、それはいいね、ところで何処でやるんだい?」

「係長、ここら辺の別荘って、空き家ですよね、ならば、」

「馬鹿ですか、そんなことはやりません」

「急に冷たくならないでくださいよ〜」

「不法侵入とか、会社の沽券にかかわる重大なことですからね」

「だからって、先輩の別荘で肝試しとか味気ないじゃん」

「はぁ、裏山ならば、確かうちの土地だったと思うよ」

「ありがとうございます係長」


「ということで、全員参加で肝試しをします。ルールは簡単、山の中にある祠を見つけて、お供え物を捧げる、何かあったら黒田係長の携帯に電話をすること」

「松本先輩、お供え物ってなんですか?」

「適当なものでいいでしょ、お酒とかおつまみとか」

「「「「「適当ですねー」」」」」

「みんなしてツッコまないで」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


それからというものの、姫さまはある時には蟻を、ある時には池の中にいる鯉を、ある時には壁を歩いていたヘビを、ある時には木に止まっていた小鳥を悪魔に捧げていった

するとたちまち山のような金貨が溜まっているではないでしょうか

「これで私の人生はバラ色ですわ」


ところがある日突然姫の顔に皺が何本も出来ていました

「なんで、なんで天使さま、私の美貌を守ると約束したではありませんか」

「たしかにそういう約束だったけども、捧げる命が小さ過ぎるよ、幾ら天使でもちゃんとお代は払ってもらわないと」

「ならば、どうすれば元に戻してくれるのかしら」

「毎週、大きな命を私に捧げなさい、そうすれば今以上の美貌と金銭をあげるわ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「とりあえず、俺たちカップルと柳瀬・佐々木グループ、係長・小沢さんグループに分かれて散策しよう」

「なんで小沢さんを係長と一緒に?」

「だって、気弱な小沢さんだから、土地勘のある黒田係長となら、安心かな?って」

「「「「「珍しい」」」」」

「そんなにディスらないでくださいよ〜」

「ま、とりあえずこのペアでいいね」

「うん、そうですね」

「そうなんだな」

「僕も大丈夫です」

「私もそうだな」

「んじゃ、このペアで行きますかー」


「ここ、怖いなんて思ってないからな、なんとも思わないからな」

「そんなわかりやすい怯え方は漫画以外には見たことないわよ」

「そ、そんな、お、怯えてなんかないよ」

「全く、言い出しっぺのくせに」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「大きな命って何かな?」

とりあえず、近くにいたネズミを倒して捧げてみた

「全然小さいわ、もっともぅっと大きいの」

「ええ〜、もっと大きいのって何かしら」

「例えば、あれ」

悪魔指差したのは、小さい子犬だった

「そんなことは出来ないわ」

流石に可愛いそうなので姫はきっぱりと断った

「ならばいいわ、どんどん老いて、どんどん衰退して行きなさい」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ほら、あれが松本くんの言っていた祠でしょ」

「ああ、あれが祠だな」

指差した先にはいかにもな小さな祠があった

「あれ?、何かしら?」

その上には赤いバラが

「たしか、花言葉は情熱だったかな」

「よく知っているね、そうだわよ」

「なんで赤いバラなんだろう?」

「さあ?」

「いや、だって祠だぞ、それに情熱はないんじゃないか」

「飴玉を捧げようとしているくせに」

「あ、飴玉は別にいいだろ、甘くて美味しいし」

「うん、はい」

「やめて、飽きないで」

『ガサッ』

近くの草むらから音が聞こえた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


それからというもの、姫の周りでは不幸なことが度々多くなってきました

「なんで、私が何をしたっていうの」

「捧げものをやめたじゃない」

「だからってなんなの」

「言ったでしょ、願いを叶えるためには、対価を払う必要があるって」

「日に日に大きくなりすぎなのよ、蟻から鯉、鯉からヘビ、ヘビから小鳥、終いには子犬ですって、無理に決まっているじゃない」

「そうか、だが、労働の対価が必要だぞ」

「そうやって、だんだんとエスカレートさせて人を殺させるんでしょ」

「ならば、人ではないものを殺せば?」

「だからって、可愛い子犬や子猫、小鳥を殺せって?」

「いいや、可愛くないものを殺せばいいのさ」

「そんなの何がいるの」

「例えば…奴隷とかかな?それならば君が大っ嫌いな醜くて、汚くて、不潔だろう」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ひぇ」

「なに驚いていんのよ、ただの人じゃ『バシュッ』

柳瀬の首が切り飛ばされた

「ヒ、ヒィィィィイ」

『グハァ』

松本は草むらから出てきた人?から逃げる

「な、なんなんだよ、話の脈絡がなさすぎるだろ、急にホラーとかやめろよ、ええ?これVRなんだろう、そうなんすよね、黒田係長っ」

その悲鳴は、山の中に消えていった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


それから姫は奴隷を生贄に捧げ、安定した生活を手に入れていました

「流石だわ、私の天使さま、私の大っ嫌いな奴隷を処分するだけでなく、この美貌と山のような金貨をくださいますからね」

「ええ、あなたも毎日捧げてくれますから、力が有り余ってね」

「ならば、今よりもっともっともぅっと美しくしてください、それと私より少しだけブサイクな良いところの男の子を呼んで」

「わかったわ、簡単なことだわ」


そして、二、三日後、突然お屋敷の前に一人の少年が倒れているじゃありませんか

ところが姫さまは

「なに、この汚らしい子は、今晩の生贄にしようかしらね」

と言って、十字架に架け首をナイフで切り落としてしまいました


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


松本は草むらの中で息を殺している

『ドクンドクン』

心臓の鼓動がまるで死へのカウントダウンに聞こえる、

『ガサガサ』

虫の足音が

『ブーン』

虫の翅音が

『リンリン』

虫の鳴き声が

全ての音が

死のカウントダウンに聞こえた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「天使さま、確かに、私は前よりも美しくなりましたが、良いところの美男がまだですよ」

「あら、美男には既に合わせたわよ」

「そんなの一度も来てないわ」

「あれれ?ここに逃げ込むよう、仕向けたのになぁ」

「ぇ、逃げ込む?」

「ええ、この国の第四王子を盗賊に襲わせ、この屋敷の前で倒れていましたよ」

「ぇ、ぇぇ、えぇええぇぇえ」

「ふふふ」

「エヘヘヘヘ、アハハヒ」

「やっと、私の傀儡になってくれましたね」

「は、は」

「まったく、おバカねえ、命の大きさって、どれだけ進化したかじゃないの、どれだけ命を溜め込んだかなの、知ってる?私が悪魔だって。天使なんて、悪魔なんてただの人間のエゴの塊。妄想に過ぎない、でも見えてる、何故か、答えは簡単、自分がエゴイストでないと思いたいから。なんでも悪魔のせいにする。なんでも天使のおかげにする。自分という存在を知らない。哀れな子羊ちゃん」

「は、は、あ、あ…あ、な、なんで、なんで、殺させたの?」

「もちろん、美味しい魂を食べるためよ」

「この、ど、どうすればいいの?だ、第四王子だよ、ぁ謝っただけじゃ、済まないよ」

「もちろん貴方はいつも通り私に捧げものを殺せばいいのさ、既に何回も経験しただろう」

「あ、あ、そう、ね、いつも通りに捧げものをすれば、天使さまが、導いてくれるものね」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『ガサガサ』

(はっ、なんだまた虫か)

そうして後ろを振り返る


「みいつけた」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


それからというもの

あのお屋敷に連れて行かれた人は一生帰ってこない、吸血鬼に殺される、そんな噂が流れていました


『グギョン、グシャ、ベチャア』

屋敷の地下一階には既にたくさんの骨が

「ふふ、もっと、もっともぅっと、大きくなりなさい」

「はは、これで、私は助かる、もっと美しくなる、あ、はは、あへ」

「はは、まだ美に縋るのかい?沢山の人を食べて、はは、とうとう普通の町人にも、老若男女問わず食べて、アハハヒ、とてもとっても、美(味そう)だわ、そろそろね」


そうして、2ヶ月後、このお姫様は、ギロチンで処刑されました

ところが、処刑台から

「きゃはは、あはは」

という笑い声が、響ていたそうな


「しっかし、人間って、本当にいいよなぁ。エゴイストだわ、おバカだわ、簡単に壊れるは、本当にアホだよ、人間も、牛も猫も犬もヘビも魚も蟻も、微生物も、ただのタンパク質に過ぎないのに、ここまで執着するとわね、違うのは量、形、無機質、たったそれだけでも、愛情、嫌悪、可愛いがる、肉にする、触れ合う、怖がる。ましてや同族ですら環境だけで、姿だけで、愛し合い、憎しみ合い、嫌ったり、殺したり。本当におバカさんたちだわ、ただの傀儡に過ぎないのに」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「はっ、ヒィイ、た助けて」

煌々と月が人?の姿を映し出す

『ズバッ』

『ブシャァァァァァァァ』

「はは、噴水みたいだ」

「えッ」

『ガブッ』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そうして今現在、私も、悪魔に取り憑かれた

己の願いのため、世界に仇をなす傀儡となる


「あはは、奇妙な男だ、あの姫のように、あの独裁者のように、私に知らず識らずのうちに操られるわけでなく、自ら傀儡となるか」

「人間なんてどれも私には醜くてしょうがない。自分を中心に考えるか他人に振り回されるか、綺麗な物を美しいといい、汚い物を醜くいという、そんな思いを隠して、世間からいいように見られようとして、形でしか物を見れない、そんな人が嫌です」

「ふふふ、はは、そうか、自分の願いを叶えるためには、手段は選ばないか」

「ええ、そうですね、やはり自分が一番のエゴイストですよ」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(あれ?俺は何をしてたんだろう?)

『グチャぎちゃグギョべちゃ』

咀嚼音が聞こえた

(あっ、逃げないと)

「な、なんで、あれ?足が足が動かない、逃げなきゃ、逃げなきゃァァァァァァ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「はは、はじめから狂っていたんだな」

悪魔は笑い出す

「そうかそうか、本当に人間は面白い!ふふふ」

「必ず、叶えてくださいね」

「ああ、最悪のパターンでな」

「それでも見えるなら、私は何度でもやりますよ」

「本当に自分から傀儡になりやがった、あははは」

「傀儡で結構、貴方が裏切らない限り、いくらでも食べましょう、私が処刑場で死ぬまで食べましょう」

「あははは、『幻影でもいいから、死んだ妻と息子、娘を見さして欲しい、できれば生き返らせて欲しい」10年前に交通事故で亡くした、それだけでもこんなに狂うとは、もちろん貴方が処刑されるまで、貴方を肥えさせてもらうわ」

「ふふふ、お好きにどうぞ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「な、なんで急に寒くなったんだろう?」

辺りには暑い風か吹いている

「ええぇぇ、暗くなってきた」

空には明るい星々が瞬いている

「あ、あ、助けて、黒田係長、柳瀬さん」

二人とも助けに来ない

なんせ一人は死んで、もう一人は…




狂っているのだから

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