寸説 《トンネル》
寸説第三弾
今回はかなり短め
どうぞ気の向くままにお読みください。
小話をしよう。
べつに笑える落語ではない。ただ話したかっただけだ。
男女四人が若者のノリで心霊体験に行った。何故ノリでそんなところに行くのかは解らない。 ¥0u〒u6eに投稿でもするのだろうか?
この男女四人はカップルです。ダブルデートです。リア充はz……ごほん。
この四人――便宜上でA彼氏、彼女とB彼氏、彼女は交通事故が多発するというトンネルに車で来ていた。
そんなトンネル早く閉鎖しても良いと思うが先に繋がる道路が大きいので利用者が多く出来ないのだ。
まあ怖くて夜中に来るのはバカップルぐらいだが……羨ましいわけではないですよ!?
四人の車はトンネル前で止まり懐中電灯をそれぞれ持って降りる。
「ここか」
A 彼氏が言った。
懐中電灯をトンネルに向けて照らす。トンネルの中はオレンジ色に光る電灯があるので意味はないが。念のためだ。
「怖いね」
A 彼女が自分の彼氏に腕を絡ませて言う。
「ねえ帰ろうよ」
B 彼女が自分の彼氏の服の裾を引っ張る。
「大丈夫だって」
服を引っ張られているB彼氏はビデオカメラで様子を撮影している。
「行くか」
A カップルが率先して前を進みBカップルが後ろを歩く。
結果を言うと四人は音が聞こえるだの、前を何かが通ったなどと言って互いを脅かしていただけで奥まで着いてしまった。
何もビデオカメラに写らずにテンション盛り下がりだった四人は引き返す。
――そこでやっと不思議なことが起こった。
「うわ、マジかよ」
A 彼氏が言った。
理由はトンネル内の電灯が全て消えたのだ。
奥には車道を照らす電灯であるだろう白い光が小さく見える。直線で約二百メートル。トンネル内は真っ暗で手持ちの懐中電灯では心もとない。
「チャンスだって。行こうぜ」
B彼氏は意気揚々とビデオカメラを構える。
「危ないよ」
消え入りそうな声でB彼女が自分の彼氏を止めようと試みる。
「行かなくちゃ帰れないだろ」
B彼氏が尤もなことを言ったので彼女も不承不承従う。
先程と同じくA カップルが前をBカップルが後ろを歩く。
前のA 彼氏が足下を照らし、それに従って他の三人も歩く。
「歩きにくいよ」
「だって怖いんだもん」
前の二人が会話していると、
「痛たッ」
後ろでそう聞こえた。
「どうした!?」
驚いたAカップルが振り返り照らす。
「ごめん。転けちゃった」
照らされたのは足首をさするB彼女。
A カップルは無事なことに安堵する。
「あれ? ○○○は?」
A彼女がB 彼氏が居ないことに気付く。
そう言われて他の二人も気付いた。
「さっきまで隣に居たのに」
B彼女が恐怖で震え上がる。
トンネルの暗闇ではぐれたのだろうか?
「おーい、○○○!」
A 彼氏が大声でB彼氏の名前を呼ぶ。だがトンネル内で少し響いただけだ。
「仕方ない。先にトンネルから出よう。アイツもガキじゃないから大丈夫だろう」
A 彼氏に納得してトンネルを出る。
車道の電灯が僅かに車を照らす。
本当はシルバーの四人乗りの車だが暗くて黒い車に見えた。
「あれ○○○じゃない?」
A彼女が何かに気づき指差す。
確かに車の傍で誰かが立っている。
三人が近付くと誰かはB 彼氏だった。触れるし足があるので幽霊ではないだろう。
「お前、置いてくとか、酷くね?」
苦笑したA彼氏が車の鍵を解錠する。彼の愛車なのだ。
運転席と助手席を倒し、Bカップルに後部座席に座ってもらいA彼氏は運転のために運転席を直し座る。彼女であるA彼女は助手席を直し座る。
安全のためにシートベルトを締めてエンジンをかける。
ドンドンドン
激しく助手席の窓が叩かれる。
車内の全員が凍りついた。
唯一勇者だったA彼女が窓へゆっくりと向いた。
そして目を見開く。
そこには人影が確かに居た。
そして人影が言った。
置いてくなんて酷すぎね~か?
ビデオカメラを車内に向けた人影は苦笑した。
ここまで小話はおしまいです。
お分かり頂けましたか?
頂けたのなら満足です。
ではでは(^-^)/
どうでしたか?
おかしいところ見つかりましたか?
「怖くないじゃないか」
申し訳ありません!
文才を極めます!
いや~夏は怖いのが書きたくなりますよね。
皆さんはenjoyしましたか?
わたしは走り回っています。
sおれでは kょうはこれにて
maskの短編担当skでした。