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朝 2
昔から、動物など世に言う、人が可愛いと言う物を俺は可愛いと思ったことは一度も無かった。
目の前でそのような物が、尻尾を振って寄ってきたとしても可愛いなんて全く思わないどころか、こんな生物が何故生きているのか分からない。
俺にとっての快楽は、この生きてる物が苦しむ瞬間、それこそが俺の悦びだった。
人は何故そこまでして生きようとするのか?
生に執着する人間に限ってろくなのがいないのが分かる。
生きてたって何もいいことない。
そう言ってる奴も同じだ。
そう言う奴もいざ殺されると思うと命乞いしてくる。
だいたい、お前らは一体何のために生きてる?
生まれてきたことを後悔するぐらいなら、いっそう今この瞬間いなくなれば、楽になれるはずなのに。
だったら、俺がそいつらを殺したところで咎められることもない。
俺にとって殺人は性的快楽に等しかった。
今朝のように、こんな晴れ晴れとした日は人を殺したくて仕方なくなる。