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詩集

夜明け前に

作者: 蒼山詩乃

夜明け前に 

歩く姿が

見えてしまうのは

なんでなんだろうね

 

積み上げてきた 

黒と赤の積み木たちが

崩れてしまった

跡なのかもしれない


嫌いにならないで

好きにならないでよ

どうしてこんなものばかり

縋ってしまったの、かな


夜が終わる前に 明日が来ないように

目を閉じていきたくてしょうがないよ

歩けないほど疲れてしまったの

君と見た朝焼けを塗りつぶしたいのに

ねえ、これで御終い?


心に鍵をかけておこう

何も見えないように手で伏せてしまおう

愛想笑いばかり浮かべても

泣かないようにするのは 難しいよ


壁に寄りかかって

眠れない空間

一人きりで 頭が痛い

頭痛薬でもいいから

もっと優しい言葉が欲しいよ


夜明け前に

喉が渇いて

声はもうでない

君の姿はもう

既に見えなくなって


明日が来るたびに

怖くなってしまって

誰でもいいわけじゃないけど

誰かがそばにいてくれれば

それだけで幸せに思えて


睡眠薬なんて飲みたくないよ

まだ一日を終わらせたくない

でも、朝日はすぐそこに


太陽が昇ってゆく


なんでだろうね

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