6/7
彼女の弁当
なんだかんだで昼休み。
「裕斗~!お弁当たべよ!」
と、来るのはいつものこと
「おう、どこで食う?」
「ふたりっきりになれるところがいいなっ?」
まぁ、こんな調子でいつもは廃部になった天文部の部室で食べてる。
細々と…
まぁ、彼女料理はうまいから、弁当作ってくれるのは嬉しい
ただ、飯の上に桜でんぶでハートを描くのはやめてほしい…
あと機嫌が悪い日には、だし巻き卵のだしが雑巾の絞り汁じゃないかコワイ…
「はい、あーんっ」
「ん…」
「おいしい?」
「うん、おいしいよ」
「もう!裕斗ったら!お世辞がうまいんだから!」
いや、間違ってでも、おいしくないなんて言ったら俺の命ないだろ。
まぁ、彼女が俺に弁当を作るようになったのは
「裕斗が他の女の人(お袋や食堂のおばちゃん)の手料理食べてるなんていやっ!」って理由。
朝夕は自宅で食べてるけどな。
どうしてヤンデレが萌えカテゴリーに入ってるか俺は疑問だ…
そんなことを考えながら俺は飯を食ってた。