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お弁当
本当に、可愛いのにもったいないと思う。
頭もいいし…。
電車から降りて、俺は彼女と学校に向かう。
学校への道は他愛のない話をしてた。
「はい!裕斗、今日のお弁当!」
「ありがとう」
彼女からお弁当を受けとる。
「残したら承知しないんだからね!」
彼女がニコやかに言う。
本気でなにかしでかしそうでで怖い…。
「わかってるよ…」
彼女に微笑み返す。
「えへへ、よろしい!じゃあまた休み時間に!」
「わかった」
彼女は俺が席に座るのを見届けたあとに去って言った。
一時間目は物理。
気が重い…。