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斬立流

へたくそな戦闘シーン?があります

 「では、午後の授業を始める」

 城の外にある騎士団の訓練所兼軍の訓練所に全員集まっていた。

 アルマは軍服、俺らは制服だけど制服でいいのかな?

 「まず魔法についてだが今日やることは一つだ」

 ニヤッとしながらアルマが指を一本立てる。

 ほかの三人は興味津々という感じで聞いているが俺はアルマに見とれていた。

 赤色の美しくつややかな神を腰あたりまで伸ばし、整っている顔には二つのルビーのみたいなすんだ瞳。女性では高いほうだろうと思われる身長、艶めかしいからだ、大きな双丘。色気を漂わせる褐色の肌。

 正直に言おう…………ドストライクです!

 「…いっ。おいっ聞いているのかクロキ」

 その好みドストライクなアルマさんに呼びかけられて再起動する。

 「ああごめん、聞いてたよ」

 苦笑いを浮かべながら答える。

 「本当か?じゃあ魔法について行ってみろ」

 めんどくさいな………

 「魔法とは人間の体内にある魔力を使って起こすもので、基本的には詠唱によって魔方陣を呼び出すか魔法陣をそのまま書き出すかして使います。属性というものがあり【火】、【水】、【土】、【風】、【光】、【闇】の六属性と特殊属性というものがありこれは一部の刻印持ちという人にしか使えないものだ。ふつうは一人一属性、例外は先代勇者。魔王などがよく使っているちなみに今の魔王の属性は【覇】。竜王は【龍】。妖精王はなんだっけ?」

 そこまで行ったところ背みんなは唖然としている。

 えっ?なんで。

 「ちょっと来いクロキ」

 アルマが俺の手をつかんでひっぱていく。少し離れたところで手を話すアルマ。

 「おいアルマ俺なんかやったか?」

 怪訝そうに聞く俺。

 「お前なんで私が説明したよりも詳しく知ってるんだ?」

 ・・・・・・・アー。やっちゃった。

 「実は聞いてなかったから捏造したんだ」

 にっこりと笑みを浮かべてうそを言う。

 「嘘つけ!」

 にらんでくるアルマ。こちらのほうが身長が高いので上目遣いだ………かっ可愛い。

 顔が赤くなってしまう。

 「アルマは可愛いなあ」

 恥ずかしさのあまり口に出してしまう。

 「ごまかすな!」

 憤激するアルマ。そんなアルマの肩をつかみ顔を寄せる。

 「ごまかしてなんてない、これは本心だ。心からそう思ってる」

 ゆっくりと言い聞かすように言う。

 「アルマは可愛いよ」

 ぼふっと効果音がするくらい瞬間的に顔を真っ赤にするアルマ。

 「そ、そうか私は可愛いか………でも私はごまかされないからな」

 顔を赤くしてうつむくアルマ。

 …………襲っていいですか?

 「だから捏造だって、みんなのところに戻ろう?」

 そう言って弱っているアルマを連行する。

 ・ ・ ・ ・それから。

 「では次は戦闘訓練だ。今から私とこいつが真剣を使い打ち合う、よく見ておけよ」

 先ほど俺に丸くおさめられたことを根に持っているのかにらんでくる。

 「ああ、アルマから目を離さないよ、絶対」

 ぼんっと赤くなるアルマ。案外うぶだな。

 ちなみに今のは冗談四割本気六割である。

 「と、とにかくやるぞ」

 アルマと金髪優男(ヴォルフというらしい)が模擬戦を始める。

 見ていて思ったことを言おう。動き遅くね?

 俺あの程度なら瞬殺できる。おそらく二人とも手加減してるし魔力による身体強化も使ってない。

 でもなあ、ちょっとなあ。

 模擬戦を終えた剣の振り方とかいろいろ教えてくれた。

 ちなみになんで剣なのかというとまだ他のをやるのよりとりあえず簡単な剣でなれるということである。

 結構重要なことだが魔王や勇者、竜王その他の刻印もちはある儀式をすることによって刻印から武器が出てくる。前世の俺は聖剣使ってた。

 「よし、じゃあクロキ私にかかってこい」

 一通り教えてもらってから今俺たちも模擬選をやってる。

 いま大きな問題がある。

 それは力を見せるべきか見せないべきか。

 見せると説明がめんどくさい見せないとばれたらめんどくさい。

 まあいずれバレちゃうから見せるだけどそれだとなあ………あ!

 「なあアルマ」

 不敵な笑みでアルマを見る。

 「なんだ?」

 涼しい顔をしているアルマ。

 「俺さ、模擬戦じゃモチベーションが上がらないからさ俺が一本とれたらなんでもお願いを三つ聞いてよ」

 「ほう」

 おもしろいなと笑うアルマ。

 「いいだろう、しかし逆もありだろうな?」

 「ああもちろん」

 にやりと笑ってうなずく。

 「じゃあ行くぞ」

 バッとアルマからあふれ出す闘気。

 美しい。俺はそう思った。闘気というのは魔力を身体能力上昇にあてた時におこる魔力の特殊な変化みたいなものだ。普通は見えないが俺は見える。

 闘気はすんだ色ほど強い。

 アルマの闘気は限りなく透明な赤。おそらく【火】属性。

 アルマが足に力を入れ地面をけったと思たら掻き消えた。

 否、黒木以外にはそう見えた。そんな凄まじいスピードのアルマの突進をクロキは左手をつきだし受け止めた。

 「なっ!」

 愕然とした表情のアルマ。何が起こったかわからないほかの奴ら。

 いや、黒木はあることに気づきついついにやけた。

 金髪優男と鈴歌は目で追えている。

 再び距離をとるアルマ。

 そんなアルマを見てクロキは不敵に笑うと足を肩幅に広げ手をだらんと下げる。

 自然体、戦いに精通してない人なら棒立ちに見えるだろうがそれはいかなる力みもない自然体だった。

 身の危険を感じ取ったアルマは次は全力で突撃して冗談から切りつける。突進の勢いを乗せたそれはもはや音速にも迫りつつある。

 その音速の太刀に黒木は音を置き去りにした一太刀を放つ。

 キィィィンと甲高い音が聞こえたころには模擬専用の真剣の半ばから折れたものを持ったアルマと剣を振りぬいた姿勢の黒木がいた。

 刹那ののちに巻き起こるソニックウェーブにより訓練場には無数の大地をえぐった後。

 「斬立流 第一式 人斬ひときり

 対人戦最強の技の一つ。

 ちなみに人斬りは一刀の太刀にて人を斬るから人斬り。まあ一つと人をかけたダジャレである。

 ばたりと倒れるアルマ。その体には目立った外傷はない。

 「ふう」

 息を吐き気絶したアルマを抱きかかえる黒木。その顔には黒い笑みが張り付いていた。 

三つのお願いで何を頼むのか。エロ展開にはしない!

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