表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/20

元勇者②

やばい!いつもよりつまんない、どうしよう!

修学旅行帰ってきました。………辛かった。

「元勇者?」

 落雷らくらいの口から出てきた言葉。

 「うん、この世界とは別の世界で勇者やってたわ」

 なんとなく何か隠してるかもとは思ってたけど。

 「元勇者、ねえ」

 そんな簡単にいるもんなのか元勇者。

 「うん、それでね。相談があるんだけど」

 そう切り出して俺の部屋に置いてある椅子に腰かける落雷。

 「まあ、いってみろよ」

 そこから俺達元勇者の相談が始まる。

 「わたしさ、魔族の人に負い目っていうか罪悪感があるんだよね」

 いつもより元気のない顔。

 「わたしが召喚された世界は魔族に支配されててそれを助けてほしいって呼び出されて魔王を倒したんだけど………」

 顔を伏せる落雷。

 「実は魔王すごく良い人で黒幕で邪神ってのがいてそいつに操られてただけっていう」

 暗い顔を自嘲気味に笑わせる落雷。

 「それで邪心は倒せたんだけど魔族に人にすごい嫌われて」

 ひきつった笑みがさらにひきつる。もはや笑顔とはいえない。

 「それでこの世界の魔族には元勇者ってことを離せないのか……」

 「うん」

 そうか、そうか………

 「だからなんだ?」

 「え?」

 「だから関係ないだろそんなこと」

 「そうかな?」

 「そうだよ、お前が別になんだろうと今のお前は魔王候補、関係ないだろ?」

 「ほんとに?」

 「ああ」

 できるだけ優しく微笑む。

 「そうだよね、私バカみたい。黒木はもっと大変なのに」

 その言葉に落雷と話して落ち着いた俺の心は崩れかける。

 あっというしぐさをした後あたふたとしだす落雷。

 「ご、ごめんねせっかく落ち着いてきたのに」

 すぐに謝る落雷。

 「気にするな」

 安心させるために笑う。

 「黒木………」

 そんな俺を悲しげに見る落雷。

 「わたしじゃいいアドバイスなんてできないけど、黒木は黒木らしくやればいいと思うよ」

 俺らしくか………

 俺らしくってなんだ?

 俺の本質はなんだ?

 何が俺を俺として生きさせているんだ?

 俺が大切なのはなんだ?

 なんだろう答えが出ないのはもどかしい。

 まあ、いいか。

 「ありがとう」

 落雷に微笑みかける。

 「楽になった」

 そのあと落雷は自分の部屋に帰って行った。

 さて、どうしたものかな。

 

 「やあご主人」

 次の日。城の中を歩いていると声をかけられた。

 「どうした?」

 ギルメルア。初代魔王らしい人。俺と契約しているらしが恩恵を得たことも何かメリットがあったわけでもない。

 「ご主人今日はそのことで来たのじゃ」

 「は?」

 まさかまさかまさか、

 「お前心が読めるのか?」

 「ああ」

 サヨナラ俺のプライバシー。

 「ご主人限定だがな」

 「ところでそのことってなんだ?」

 「じゃから、契約の詳しいことじゃよ」

 「詳しいことなんて決めるのか?」

 「決めぬとご主人から無制限にわしが魔力をとっていいことになるぞ」

 「へえ」

 そんな物騒なことになってたのか。しらなんだなあ。

 「まあわし的にはわしからご主人に力を譲歩するのを条件に魔力をちょくちょくもらうことにするのがいいのう」

 「力の譲歩ってなんだ?」

 「具体的にはわしの特殊属性が使えるのとわしの魔力を少しおぬしに上乗せするくらいじゃの」

 「へえ、じゃあやってよ」

 「軽いのう、わかったわ」

 そういって俺のほうにちかづいてきて俺にキスする。

 キスは三十秒ほど続き俺は解放された。

 「終了じゃ。そういえば今日は午後から訓練じゃとファラスが行っておったぞ、あと聖剣と対話しておけよ」

 よくわからないことを言っていったギルメルア。

 「午後は訓練か……ところで対話って何?」

 まあいいかと思い自分の部屋に戻った。

 

 この日はいつもと同じ日常をおくった。

 

これからもがんばります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ