ドキッとした
由香里が来たのは、挙式、5分前だった。
孝子おばさんにぶーぶー言われてた。
紺色のロングワンピースで腕の当たりが透けていて、ちょっと、エロい。髪の毛も結んであって、別人みたいだ。
『オッス、久しぶり。智、元気だった?』
小声で由香里が話かけて来た。
『あー元気だけだよ。それくらいしか、取り得ないからな。それより、今日は、雰囲気がいつもと違って、なんていうか、凄く、綺麗だなw見て、ドキっとしたw』
『ふふwありがとう。アンタ、他の人にもそんな感じで言ってるでしょ?』
『いや、別に…?由香里にだけかな?言ったのは』
『アンタねーそ』
『アンタ達、うるさいわよ』
孝子おばさんに小声で注意される。はい、すいません。挙式が始まった。
親戚挨拶、集合写真を取って、後は、披露宴。
しばらく、時間があるから、喫煙所に移動。
『んーなんだか、自分の結婚式を思い出すねーw2人とも、離婚してるけどwアタシなんて、一年位だったけどw』
『俺だって、あの頃はなー』
『お前もタバコか?』
『芳雄オジサン、タバコ、また、吸ってるの?お母さんが止めたって言ってたけど?』
『あー今年から、また…なw』
『あー孝子おばさんに怒られるよw』
『孝子は、うるさいからな。あーしろこーしろって、うるさいんだよ。うちのかぁちゃんより、うるさい』
『孝子おばさんらしいな。由香里もそうなるかもよ?』
『さぁ~ね〜wお母さん、洗濯物のたたみ方1つでも、文句言ってくるからねー。私、そこまででは、ないから。でも、似てると思うよw』
『由香里、お前もそろそろ、再婚とか、どうだ?義仁とか、どうだ?』
『再婚?ないないwもう、結婚は、ゴリゴリよw1度で十分だよ。私、1人でいる方が楽だからw』
『おーそうか、お前もまだ、若いからな。淋しいなるぞ、年取って、1人だとな…』
芳雄オジサンの奥さんは、5年前に亡くなってる。
確か、胃がんだった。余り、詳しくは、知らないが…芳雄オジサンが会社を、息子の義仁に社長を譲ったのもその頃だったみたいだ。息子の義仁もバツイチだしな。義仁も再婚しろって、言われてるだろうな。
『因みに、義仁が嫌とかじゃないからねwオジサンは、義仁にも彼女の1人や2人いるでしょ?私も今日は
、智のお嫁さんで、出席してるからw』
『そうだったなw智も1人者だったなwそうか、だからだ。あーそうだったな。茂雄兄貴もこの前、言ってたな。智の嫁に由香里とか、いいかもなって。茂雄兄貴は、智の事も博の事も2人とも、離婚したって言って、笑ってたぞ。兄貴らしくなかったな。心配してると思うぞ。この際、本当に結婚してしまえw』
ドキッとした。
ははは、オジサン、ないないwとか、いつも通り、由香里も何とか言えw
えっ黙るの?
『そろそろ、戻ろうよ。オジサンw』
俺が一言。この話を無理矢理、終わらせて、皆がいる所に戻る。由香里は、しばらく、黙っていた。




