EP1-1. マイ・ウォッチング・ドリーム
【イントロダクション】
この作品を開いていただき、ありがとうございます。作者の小舟 一巣です。
この作品はかわいい人外ヒロインを愛でたい作品となっています。
また、ボーイ・ミーツ・ガールとしてエウレカセ〇ンやフルメ〇ル・パニックが好きな作者として、
そういった作品が好きな方にも楽しんでいただけるような作品を目指しています。
物語は一隻の宇宙船が宇宙を漂うシーンから始まります。それでは人間の青年タダヒロと人外ヒロインであるシルエのボーイ・ミーツ・ガールをぜひ楽しんでいってください。
【表紙】※あくまでAIイラストです。
一隻の宇宙船が恒星から恒星へと漂っている。
宇宙船というには虫のような宇宙生物にも見える。どこから来てどこへ行くのだろうか。
どこかに止まる気配はみえず、よりどころがないのかもしれない。漂い続けて、新たな恒星系にたどりつく。恒星系外縁の近場をめぐり、漂流する宇宙生物を探す。それは食べるためだ。宇宙船が宇宙生物を食べる。
奇妙だが、そのようにして、その宇宙船は自らのエネルギーを補給する。その動きは人が乗って操縦しているようには見えない。まるで一匹の宇宙生物のようにその宇宙船は捕食する。
宇宙船は捕食に満足したのか、恒星系の中へ入っていく。だんだんと様々な惑星へと近づいていく。近づきはするのだが、それらの惑星へと止まる気配はない。
期待した何かが無かったことを確認したのか、惑星の軌道に同調し、スイングバイに滑り込んでいった。そして、また次の恒星系へと旅立っていく。
漂う宇宙生物のような宇宙船の中で一人の宇宙人が薄い繭に包まれて座っている。今まで誰にもその種を知られていなかった宇宙人が……。
夢を見ていル……もう一人のワタシの中で…
ナンドもナンドも同じような夢ヲ。
もう一人のワタシはワタシの代わりに、羽根を広げ、手を曲げ、口を開け、身体を動かしてくれル。
でも、ワタシ自身の気持ちでもう一人のワタシは動いてくれなイ。これはワタシの見ている夢。
不思議な空間から出る。遠くに大きな光のカタマリが見えル。あの大きな光の周りに近づく前にやることがあル。お腹が空いていル、それもトテモ。
だから、もう一人のワタシは近くにいる生き物たちを食べル。ただ食ベ続ケル。
飢えが満たされると、その大きな光る星へ近づいていク。その星の周りをめぐっている小さい星がだんだん見えてくル。その小さい星へ近づいていくと、さらにもっと小さい星が見え隠れしていル。
小さい星の表面はキラキラと光っている点がたくさん見えル。もっと小さい星の表面には光の反射なのかキラキラとしていル。……キレイ。小さい星のあの点群の光には、人が住んでいるのだろうカ。
人……ヒト。あの人はナゼ、ワタシをこの舟に乗せたのだろうカ。ナゼ、どこにも止まらず、次へ次へと大きな星々を移っていくのだろうカ。ワタシはあのヒトと別れてから、誰にも会わズ、誰とも話していなイ。どれくれいの夢を見ているのだろうカ。
サビシイ……。ツメタイ……。誰かワタシを起こしテ……。




