マリーナ
ルースは気づけばいつの間にか、No.015と過ごすようになっていた。木陰にて2人は休んでいた。
「No.015、お茶飲む?はい。」
「ありがとう。」
2人が和気あいあいとしていると、フィスタ王が現れる。
「ルース姫、No.015と剣術を稽古するのもいいが俺が相手になってやってもいいぞ?」
「は?どういうつもり?」
「もし勝ったら国に返してやらんでもない!」
「ふんっ!受けて立とうじゃない!!」
2人は剣を交える結果は意外な事になった。なんとフィスタ王の圧倒的勝利に終わった。
「そんな、馬鹿な……」
「ふんっ!剣術など幼少期より叩き込まれている。当然の結果だ!」
そう言ってフィスタ王は城の自室へと去っていった。
「姫、そんなに落ち込む事じゃない。王が強かっただけだ。お前の腕はオレが知ってる。」
「ありがとう、No.015。」
「っ!い、いや、別に……」
No.015はルースにお礼を言われ、頬を赤らめた。そう、No.015もルース姫を好きになり初めていたのだ。
「ふんっ!面白くない!」
フィスタ王は城からそれを見つめていることしか出来なかった。フィスタがボヤいているとそこに1人の少女があらわれる。
「おにーちゃん!」
「?!」
そこにいたのは
「マリーナ?!いつ帰ったんだ?」
「さっきだよー!」
フィスタの妹であるマリーナがいた。マリーナは妹であるが女の子が欲しかった妃が連れてきた王族の親戚の子でフィスタとは本当の兄弟ではない。フィスタかコーヒーを飲んでいる時だった。マリーナが口を開く。
「おにーちゃん聞いたよ!あの庭にいる女が好きなんだってぇ?!」
「ぶーー!」
フィスタは飲んでいたコーヒーを思いっきり吹き出した。
「誰がそんな事を?!」
「えー?城中でもっぱらの噂だよ?」
「そんな噂はきにするな!嘘だ!この俺があんな女を好ましく思うはずないだろ!?」
「そうかな?じゃ、いいんだけど!おにーちゃん、マリーナにした事、覚えてるよね?マリーナ以外好きになっちゃだめなんだから!」
いつものように弱みでつけあがられる。
マリーナが握っている弱み、それはフィスタがマリーナの本当の家族を殺してしまったことだ。フィスタの母はマリーナを養子にだしたことからマリーナの家族から莫大な金を要求されていた。それを知ったフィスタはマリーナの家族を皆殺しにしてしまったのだ。それを知ったマリーナからその事でゆすられていたのだ。
「おにーちゃんがマリーナを不幸にしたんだから!責任、取ってよね!」
「わかっている。」
マリーナだって本当はわかっている。悪いのは家族の方だったと、でも、フィスタの事が好きなので、それをネタに両思いになりたいと思ってしまっていたのだ。
「分かったらあの女と一緒にいないでよね!」
「……わかった。」
次の日、フィスタは稽古している2人の元へと行った。
「また、何かようなのですか?」
「はぁ、全く、この俺にそのような口を聞くとは、死にたいのか?」
「……失礼しました。」
「それでいい。それより、ルース姫、いい加減剣術の稽古は……」
やめるように言おうとしたフィスタの後ろにマリーナが現れる。
「おにーちゃん?マリーナとの約束、忘れたの?!」
「「?!」」