メカナイズド・ハート 96話
戦闘シーンは筆が進む進む!!
120mm砲の射程にとらえるためにすさまじい勢いで接近するエミー機に対して、ベル機も大量の赤外線が発されるスラスターの噴射で察知したのか、レーダーロックオンをエミー機に向けてかける。
エミー機のコックピットは警報機が鳴り響く。実戦で聞いた音と全くもって同じ音で、鳥肌が立つような不快な音で訓練であっても聞きたくない音だ。
その音を聞くと、エミーは電子妨害装置を起動させる。
「クソッ。」
エミーが悪態をついたかと思うと、ベル機もチャフとフレアを連射してエミーが丁寧に赤外線誘導ミサイルとレーダー誘導ミサイルを混ぜ込んだ初動のミサイル攻撃を無効化させる。
例え誘導システムは一時的に無効化させたとしても1、2秒後には再起動し再追尾を始めることができる、またチャフとフレアの散布が均等ではなく隙があった場合は、数発が妨害の網を潜り抜けて命中させることができる。しかし、今回の場合は両機が接近する状況でありわずか数秒の間にミサイルは再ロック不可能な位置まで飛んで行ってしまう。おまけにチャフとフレアをコンスタントに発されたせいでミサイルたちが突ける隙も無い。
その様子をみてルーカスはエミーのように思わず悪態をつきたくなるのと同時に、普段は全裸同然か全裸で隙だらけのくせに戦闘の時だけやたらとガードが固くて隙がないと感心する。
ルーカスがのんきに考えている間にも模擬戦闘は進む。
エミー機はぐんぐんと近づくベル機にむけて120mm砲の照準を合わせる。
エミー機が発砲を開始するのとほぼ同じタイミングでベル機も発砲し、互いの120mm砲弾が交差する。
互いに機体を後ろにたおして脚部を前に突き出し、頭部を後ろに向ける。機体の主装甲と左腕部に構えたシールドで敵弾の跳弾や非貫通を誘いながらさらに接近していく。しかし、互いの砲弾が命中する寸前でベルは機体を脚部スラスターを噴射させて、速度を殺しながら機体の脚部スラスターや背部、腰部肩部などにあるサブスラスターを自由に動かして推力方向を変える機体をロールさせ、エミー機が撃ち込んだ120mm砲弾をバレリーナのようにくるくると回転しながらよける。
そしてそのくるくる回転の最中も、機体の推進方向とは別に、ある程度制限を受けずに自由に動く右腕部に懸架した120mm砲をセミオートで発砲する。
それに対してエミーは最初にベル機がロール回避に入る前に発砲した分の120mm砲弾を、機体の脚部をまげながら逆噴射することで敵弾に背部を見せながらも最初限のエネルギー消費で紙一重で回避する。
また、ロール回避しながらセミオートで発砲してきた120mm砲は、発砲直前の一瞬だけチャフとフレアを放つことで120mm砲のロックを揺らして回避する。
ベルが今回おこなったロール回避は、コマのような動きと比喩するか迷いましたが最終的にはバレリーナで決まりました。




