メカナイズド・ハート 95話
深夜投稿です。今回は(模擬)戦闘回です。
「一体どういうつもりなんだよ!!嫌がらせのつもりか!?」
ルーカスは排泄を小袋にした後、怒り心頭でコックピットの中から飛び出してベルに詰め寄る。すると彼女は涼しい顔で訓練の一環だと言う。しかし、任務中に用を足すことなどはよくあることで、対して訓練が必要なことでもない。彼女がわざわざ二人が用を足しているところをニマニマしながら見ていた時点で悪趣味な嫌がらせだろう。
「訓練の一環?わざわざ訓練しなくてもできる!!こんなくだらない事は教わらなくてもできる!!」
「そうだそうだ!!」
二人の怒り心頭な様子に対してベルはこれまたニマニマしながらいる。
「えー面倒くさいな。」
「たのむよ。」
「おねがい。」
あくびをしながら相変わらずけだるそうな様子のベルに対してルーカスは、若干イライラしながら頼み、エミーは可愛く頼む。その二人の様子にベルはしぶしぶ頭を縦に振る。
「わかったやるよ。」
「「よし!!」」
ベルはそういうと、自分の機体のコックピットに乗り込んで演習モードにセットしてエミー機とルーカス機の演習モードと接続する。
「じゃあ始めよう。」
「「了解。」」
その掛け声とともに、演習が始める。
機体のコックピットハッチは公平性のために自動で閉まり、コックピット内のスクリーンと計器類には各種機体情報が表示され実戦さながらの演習ができる。
「1対1を何回かやろう。いいね?」
ベルはそう言いながら演習モードの設定を弄り、まずエミーを対戦相手に指名する。エミーは指名を受けてベルと1対1を始める。その間ルーカスは第三者視点で観戦する。
エミーの機体は数日前になぜか関税を通過してエミーの新たな愛機となった、イギリス製重ポッドの【ホブゴブリン】だ。現在最新型のイギリス本国軍最新鋭ポッドの【ワールウィンド】と比べると運動性、速度、加速、レーダー反射面積で劣るものの、重ポッドとして今でも第一線で使用されている。
一方でベルの機体はダミー企業を通して手に入れたドイツ製重ポッドの【アースフィション】だ。
高い戦闘能力を持つ機体で巨大なスラスターが生み出す大推力のおかげで並々ならない加速性能を持っている。
両機が模擬戦闘を開始すると、すさまじい勢いで展開していく。バトルフィールドは金星軌道上、中高度で多くのコロニーが存在する高度だ。
レーダー反射面積が小さく高性能なレーダーと赤外線カメラを装備したエミー機が先手を取る。発見したベル機の位置はほぼ同高度のため、エミーは素早く対ポッド用のミサイルをばら撒きながらスラスターを点火してベル機との距離を詰める。
120mm砲の射程距離にとらえるためだろうとルーカスは推測する。
今回から機体名には【】を付けていこうかと思います。過去話にも修正を加えていく予定です。




