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メカナイズド・ハート 90話

真夜中にこんばんは。

「以上が、作戦経過の全てになります。コロニー壁内部に拠点を構えていたパルチザンたちの様子につきましたは、こちらのルーカス中尉とエミー中尉の方から説明させていただきます。」


えらく格式張った、緊迫感に満ちた声が病院なみに真っ白できれいな部屋の中で響く。すでに何十分も同じ声が、これまた格式ばった式典用軍服を着たセルゲイから発せられているのに飽きてふわふわとした、今すぐ眠りたくなるようになる心地に包まれていたルーカスは、はっと目を覚ます。


真横から同じく体に力を籠めるような気配を感じて、エミーも同じように半分眠りかけていたことを知り、ルーカスの目の奥と唇の端に笑みが浮かぶ。


「なるほど、ではルーカス中尉に質問しよう。コロニー壁内部でモグラごっこをしていた敵パルチザンはどの程度の規模だったかね?」

「ハッ、おおよそ50名に届かない程度であります。」

「なるほど。エミー中尉はパルチザンたちがコロニー壁内部でどのような行為をしていたかね?まさかピクニックをしていたわけではあるまいな?」

「ハッ、彼らはコロニー壁内部に複数コンテナ分の弾薬や爆発物を少量ごとに分けて梱包して輸送していました。」

「なるほど。」


少将はまず、報告書にも載っているような簡単なことから質問し始める。


「ルーカス中尉、彼らは軍が使うようなしっかりとした宇宙服あるいは宇宙戦闘服は着ていたかね?」

「いえ、そのような装備を装着していたのはわずか数名で、他は全員簡易的な装備か手作りのものを使用していました。」

「なるほど。」


彼の質問は、パルチザンの来ていた服装から彼らの体格、はては歩き方にまで質問範囲を広げる。


「エミー中尉、かれらは君たちに対して重火器でもって攻撃してきたとのことだが、君の経験から見て彼らは十分な練度を持っていたように見えたかね?」

「いえ、彼らは軍部隊が持つような練度はなく戦意が高いだけでした。」

「なるほど、しかしルーカス中尉は機体を失ったのだろう?」

「それは我々の攻撃がたった二機のポッドによるものであり歩兵が一切いなかったため死角が発生すると同時に、戦場の制圧能力を持たなかったためであると考えます。」

「ほう、つまり一機失ったのは君たちの油断ではなく攻撃が不十分な形でおこなわれたためだと言いたいのかね?」

「はい、そうであります。」

「なるほど・・・。」


少将はそうしばらく考え込んだ後、目の前で待機していたルーカス、エミー、セルゲイに手を振って退出させる。

明日も投稿が行われる予定です。


それにしても軍隊らしい硬い言い回しは難しいですね。

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