メカナイズド・ハート 86話
私事で投稿が遅れました申し訳ない。
「ぶっ飛ばすしかないな。」
「ね。」
ルーカスは真横にいるエミーと目標を確認した後、機体を動かして敵パルチザンを掃討するための準備をする。
数分もしないうちに、ルーカス機とエミー機はコロニーの外壁を構成する構造材の影からニュッと現れて有無を言わずに攻撃を開始する。
カチッ カチッ カチッ カチッ
ルーカスがコックピットでカチカチと音のなるトリガーを引くたびに、腕部に懸架されたライフル型120mm砲が火を吹き、榴弾を逃げ惑うパルチザン達に向けて飛ばす。
榴弾は多量の破片と爆風を吐き散らし、生きるために充分に機密された宇宙服が必要な宇宙空間では通常以上の威力を発揮する。
「俺は人間を吹き飛ばす!!エミーはポッドを!!」
「了解!!」
エミーにシンプルな指示を出しながら、機体を敵パルチザンの集積所に近づける。
指示通りにエミーも敵のポッドを目標に接近して射線を確保しようとしていることを、ルーカスは機体の背部赤外線カメラで確認する。
不意に赤外線カメラを投影させていた全面スクリーンに光が見える。次の瞬間、尻尾に十字の羽のついたものが光の中から飛び出して近づいてくる。
「敵砲火だ!!早い!!」
ルーカスは敵からの攻撃を素早く察知する。
銃弾ほどの速さはなく、目に見えるほど大型で、真正面から見ても大きなフィンが4枚付いている。間違いなく対戦車ミサイルか、携帯ロケットランチャーから発射されたロケット弾だろう。
しかし、ルーカスは敵パルチザンが重火器で武装していたことよりも、敵の反応の素早さに舌を巻き驚きを口にする。敵の戦意はかなり高い。それも125mm砲の榴弾が毎秒数発はルーカス機とエミー機から飛んでくる中ででも交戦を試みる程度には高い。
ルーカスは素早く左右の操縦レバーを操作して、機体を右へと速度を出しながら旋回させて回避を試みながらも、片目で敵弾がどの方向から飛来してきたのか確認する。
「そこかよ!!」
ルーカスは予想外の、自分ならば絶対に攻撃を行わないような簡単に敵に露見して暴露されたら逃げにくい位置から攻撃してきたことに驚きと、攻撃前に気づかなかった自分自身の無能さを呪う。
ルーカスが自らの無能さを呪う間にも、敵弾は凄まじい加速を見せつけながら接近してもはや誰もいない空間を通り背後の構造物の着弾する。
「敵はやる気があるだけの素人だ!!赤子を殺すよりも簡単だぞ!!」
ルーカスは己を鼓舞するように怒りに任せて言葉を吐くと同時に、引き金を長押しして榴弾を敵が攻撃してきた地点にばら撒く。
明日も更新されます。




