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メカナイズド・ハート 81話

ねむねむエディション2

凄まじい砲撃の嵐の中で倒壊していくビルがわずかに見える。黙々と倒壊したビルが建てた粉塵を砲撃が再び吹き飛ばす。


「一体どういうやり方だ?」


砲撃された地点からは蜘蛛の子を散らすように多数の人影が周辺の建物の影や、排水溝に負傷を負うこともいとわずに身を投げる。


「あれは皆殺しじゃないか!!こんな攻撃ではゲリラ一掃どころか逆に反感を買うだけでは?」

「そうでもなさそうだよ?」


戦場を安全圏から眺めてヤロポルク少将の指揮に憤慨しながらいると、エミーに方向を指示される。指示された方向を見てみると、ドイツ連邦警察の制服を着た男達が小銃を構えて道路を電極付きの鉄条網と警察車両で封鎖しているのが見える。


「ああっ!!」


隊員の1人が、逃げようとする群衆達に向けて発砲するのが見える。


群衆の中には自分の身を犠牲にして鉄条網に突っ込み血路を開こうとする者がいる。その必死の考えは、その者の体を針金が突き破り出血と感電で命を失い、後続は小銃の斉射で倒れる。


身を丸めて赤子を敵弾から守ろうとする母親がいる。彼女は自らの薄い痩せこけた体で必死に盾となろうとするものの、小銃弾は面白いように簡単に母親の肉を破り赤子の体を捉え、赤子の臓物を撒き散らす。


人生の最後の瞬間に家族を見ようと体を捻って真摯に捉えようとするものは、ギリシャ彫刻のような体勢で身体中の鉛玉を受ける。ギリシャ両国の石灰岩と違い、人間の柔らかい肌は容易に弾丸によって蹂躙され細胞を引き裂き致命傷を与える。


「あああるっ!!」


エミーの声が聞こえる。


ポッドのカメラの性能が良すぎるのも考えものかもしれないな。ルーカスはそう思いながらカメラを動かすと、エミーが見たであろう光景が見える。


負傷して動けない足を引きずって物陰まで逃げようとして撃ち殺される子供、死んだふりをするも銃剣で突き刺され口をパクパクさせて死んでいく老人。


実行しているドイツ連邦警察の男女達は一切躊躇することなく引き金を引いている。


少年少女から老夫婦まで、一切の躊躇なしに破壊されるのは見るに耐えない。


「なるほど、現地の対立関係でも利用して鎮圧作戦をやっているのか?」


ルーカスは自らが何もできないことへの無力感と、過去に自らが起こした罪が、再度眼前で繰り返されていることに対する怒りから歯軋りが止まらない中で、自らの考察を述べる。


「だろうな。分断して統治しろとは言われているものの、ここまで徹底しているとは思わなかった。」


セルゲイもまた自らの私見をこべり、その言葉にルーカス画返そうとした瞬間に、センサーと無線が同時に反応する。


ピピッ


今まで静かにじっとしていたベルが吠えるように「敵機!!」と叫ぶ。


残虐描写には自信があります。

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