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メカナイズド・ハート 80話

眠いンゴ〜

ルーカス達は元々所属していた部隊から、新しくヤロポルク少将指揮下の師団に編入されることになった。


ヤロポルク少将指揮下の師団は典型的なポーランド陸軍の師団で4個機械化旅団と1個機械化旅団、1個砲兵連隊、2個工兵大隊で構成される定員2万人越えの大所帯だ。


「こんなに派手に動いたら彼らを刺激させないか?」


ルーカスはポッドのコックピットの中からコロニー内の灰色の世界を見ながら自分らの体調であるセルゲイに聞く。


「作戦どうりにやるだけだ、細かいことは今日から考えないほうが良いぞ。中尉ごときにそれ以上は求められてはいない。」

「そうか、でもお前はもう中佐だろ?お前は何か考えなきゃいけないんじゃないか?」


ぶっきらぼうにいつもと変わらない事を言うセルゲイにルーカスは呆れながらも改めて聞く。


「答えを急いでも誤るだけだ。あの少将は小さい王様のようなもので、やりたい事はなんだってできてしまう。俺は戦車旅団をゲリラの拠点に突っ込ませることにかけるよ。」

「じゃあ俺は砲兵連隊に砲撃させることに賭けようかな。」


バアアアンッ 


突如として赤外線カメラ越しの映像を表示していたコックピットスクリーン画激しい光を一面に表示して一瞬ルーカスの視界をぶっ飛ばし、盲目にすると同時に金属を巨人が引き裂いて地面に叩きつけたような音がする。


「セルゲイ!!賭けは俺の勝ちだぞ!!」


ルーカスは無線越しに怒鳴りつつ、機体をいつでも動かせるように右手を操縦レバーに添えつつ、左手で火器管制センサーに付属するロックを解除して射撃コンピューターと連動できるように切り替える。


バアアアンッ バアアアンッ バアアアンッ


炸裂する光とコロニー全体を揺らす砲兵の音は戦争映画やアニメで語られる心地よい音楽とは程遠く、その不道徳で破壊的な騒音から放たれる砲弾は目標地点周辺で大爆発を繰り返し起こす。


一切の自然災害が存在しないために、極限まで耐久性を削り生産コストは維持コストを下げて作られた安物高層建築達が音を立てて崩れ落ちていく。


ルーカスはその光景を見て以前逃げ隠れる敵部隊を破壊するために民間人を建物ごと巻き添えにしながら攻撃した事を思い出す。


また砲兵達の起こす激しい光の下で、爆炎と衝撃はに包まれて無関係の民間人も死んでいくのだろうと感じる。


赤外線カメラを絞れば各道路を、師団の兵士達が封鎖していくのを見る。各隊員がそれぞれ手に自動小銃を構えて命からがら逃げ出してくる砲撃地点周辺の市民を捕らえていく。


「明らかに過剰じゃないか?」


思わずルーカスは自らの感情を吐露してしまう。相手が敵の精鋭部隊であるならまだしも、今回の敵はただの小規模なパルチザンだ。一個師団を直接パルチザン狩りに投入するなんて聞いたことがない。

それほどでもなかったわ。

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