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メカナイズド・ハート 71話

うまそう(=^ェ^=)


「君の瞳に乾杯。」


ウェイターの呪文を聞いた後ルーカスはエミーと相談し、店側の一押しの料理を注文することにした。


数分もしないうちに、スープが並び注文したワインも届く。乾杯の際にエミーと一緒に見たレトロ映画で主役が言ったギザな言葉を口にしてみる。


エミーはその言葉を聞いて目を驚きで見開く。口に手を当てて嘆息すると、同時にその手で口角が上がるのを隠そうと恥ずかしげにするが、隠しきれていない。


「えへへ、ありがと。」


彼女のシンプルではあるが、全ての感情がこもった言葉はギザな言葉を呟いて恥をかく危険を犯したルーカスには最高の報酬である。


スープは前座ではあったものの、疲れた体にはそのシンプルな魚介ベースの味わいが体に溶け込み、ため息が出るほど美味しい味だ。


最初はスプーンですくって飲んでいたものの、手が止まらず次第にその速度は速くなり、最終的に手で皿のふちを持ち口に当てて音を立てずにスーッとお腹の中に流し込んでしまう。


あまりマナーの良くない行為であるため、ウェイターに指摘されたりしないかと首をすくめていると、エミーがもう一杯おかわりを頼んでいるではないか・・・、慌ててルーカスもおかわりを頼む。


2杯目のスープもまた、冷め切る前に全てなくなり3杯目を頼む前にメインディッシュであるパスタと小鉢に盛られたサラダがテーブルを訪れる。


みずみずしい白菜とキャベツ、コリっとした食感のきゅうりと口の中で弾けるトマトはカニの切り身が混ざった少し辛めのチリソースと共に味覚を刺激している。


独特な味わいは今までにない美味しさを教えてくれる。


「おいっしい。」

「ん〜、本当に美味しいね。」

「ね。」


エミーとルーカスは美味しさに包まれ脱力しきっていた。


「パスタの方も食べた?」

「いやまだ、今から食べる。」


その言葉の通りに、ルーカスは一口パスタを食べる。


うまい。


それ以外の言葉が浮かばない。


とろみとこくもあるクリームとイカ墨の旨みが混ざり、口の中でプチプチとちぎれる幅7.5mmほどの平打ち麺は濃厚なソースにピッタリあっている。


コリっとしたこの食感はイカの身だろう。独特な食感は噛み心地良く、噛むたびに旨みを出してくれる。


イカの身も部位ごとに浴びられていたりパスタと共の茹でられていたりと調理法がバラバラでありながらどれも美味しい。


「美味しいなぁ・・・、手が混んでいるなぁ・・・。」


ありきたりな言葉がポロポロと口から漏れる。


「このレストラン来て良かった。」

「ね。」

普通に食欲湧いてきました。

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