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メカナイズド・ハート 47話

猥雑←初見読めなくて草

わいざつです。


後方の参謀本部では、議場が急激に熱を持ち始め、数日前に始まったばかりの作戦に対してすでに多くの現実に即した案が提示され始める。


議論は場外にまで広がり、公式非公式問わず多くの場で意見が出て回りポーランド全土で持ちきりとなる。


軍と政府は長い間対露諜報で培って経験をもとに、国内の各種メディアを相手に情報統制をおこなう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


周辺数ブロック分の喧騒と猥雑が集約された路上酒場では、誰もが身軽な格好で路上に敷かれたカラーシートの上で寝っ転がりながら酒を飲んでいる。


当然交通の邪魔をするため非合法だが、彼らが主に営業するのは、多重階層になるコロニーの最も外壁から遠く人口重力が1Gを生み出していない区画だ。


金持ちは全身と遺伝子を無重力環境でも通常の生活ができるようにした上で、1Gの重力を楽しむ。


一方で貧乏人には全身も遺伝子も調整されていない状態で1Gのない区画で人生を終える。


それが、彼らの無味乾燥とした人生だった。


しかし、この場では違う。


白熱した議論が毎日24時間行われ、日を忘れて老若男女が時に唾を飛ばし、時に酩酊しながらも議論を続ける。


今日の話題はもちろん最近始まったドイツに対する攻勢だ。


最近の流れに逆張りすることが大好きな連中も今日だけは皆の輪に入り追加の安ワインと安いビール、安いジンを注文している。


「だからよぉ、とっととベルリンに攻撃を加えてやれば良いんだ。そうすれば重税も無くなるだよ。」


髭面の男が太い腕を組みながらそう話す。


「良いや、敵の抵抗が激しいんだろ。そうかなきゃできやしない。」


細身の男がそう返す。


「ドイツに目にもの見せるためにアメリカかロシアから核ミサイルでも買えば良いんだよ。そうすれば息子も娘も帰ってくる。」


背の低い首元を意味のない薄手のスカーフで巻いたおばちゃんが吐き捨てる。


「機雷原に足を取られているっていうのは本当だろうか?うちの国の軍隊がこんなに時間使うとか幻滅。」

「それな、キエフを1時間で落としたフサリア達はなんだったんだよ。」


なんとか徴兵を逃れた若者二人が端末を片手に、ニュースや仲間とのチャットを見ながら不平不満を口にする。


「いや、機動力の高い艦隊に電撃的に進軍させるのがうちの国の基本だから今回の戦争では機雷がたくさん撒かれてて要塞もいっぱいあって敵の早い対応が予想外で・・・。」

「「うるさいぞオタク。」」

「・・・。」


若者二人の間に割り込んでマシンガンのように話し出した背の低い小太りでメガネをつけた根暗そうな男は、若者2人の言葉で黙る。


「そんなに戦争が好きなら参謀本部でも行ってこいよ。」

「そーそー、体力検定で落ちるだろうけど。」


集まる人たちの中で一悶着ありつつも、多くの人の意見が一致していた。


「早く戦争終わらないかな。」

「そしたら新しいのが始まるよ。」

2日間更新が遅れてしまい申し訳ないです。

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