メカナイズド・ハート 46話
昨日は更新できなかったので、今日は2本更新します。
ポーランド軍最高司令部は、二分されていた。
片方の集団は仇敵ドイツ連邦によって奪われていた、ポーランド南部の大都市ヴロツワフとレグニツァを解放するという巨大な勝利を挙げた南方組。主に激しいコロニー内戦闘やコロニー郡至近宙域での戦闘が行われた戦線で、宇宙軍よりも陸軍の役割が多くを占めた。
当然居並ぶホクホク顔の将軍達も陸軍の者が多く、前列に陸軍、後列に宇宙軍が別れて座っている。
もう一方の集団は仇敵ドイツ連邦の本土特に北部から中部を攻撃した北部組達だ。彼らは何一つ大きな戦果を上げれていない。
北部戦線はフランクフルト・オーデルとコスチンの両都市以外は全て宇宙軍主体で行われ、特にドイツ軍の不在を突いたプレンツラウ-シュチェチン軸の攻勢、事実上完全な失敗と言っても良い状態であった。
幾重にも重なる機雷原と旧式小型コロニーを改造して作られた要塞郡は、これまた旧式の砲やレーザー砲で武装しており、静止宇宙構造物であるが故に移動能力も持たないのにも関わらず、かなりの活躍を見せた。
しかし、問題はポーランド軍が要塞網で消耗したことではない。貴重な時間を失ったことだ。
本来数時間でプレンツラウまで貫徹し、予備計画であるエーベルスヴァルデとノウブランデンブルクまでへの進軍計画を実行に移す計画であった。
だが、実際にはポーランド軍はプレンツラウ-コロニー郡に向けて砲を並べた時にはすでに3日が経過していた。
すでに敵の予備戦力や他戦線から引き抜かれた部隊が集結しつつある。さらには、敵の機動力の高い小艦隊にヒットアンドラン戦術を繰り返され攻撃の矛先が鈍るばかりだ。
「ここは今一度作戦の見直し、新たなより現実的なプランを用意するべきではないだろうか?」
会議室の扉が閉まり、会議の始まりを国防大臣が告げてからすぐ、部屋の中の誰かがそのような言葉を放つ。
「北部は苦労しているのだろう。しかし、南部地域の開放作戦は順調に進んでいる。作戦は変えず、北部は陽動としての役割も付与させ北部にドイツ軍を惹きつけさせるのが良いと考える。」
南部組の一人が口を開く、現状の作戦に大きな変更を加えず、あくまで軸を南部戦線に傾けて南部占領地の完全解放を狙うという案だ。
複数の将校、将軍達が同意見なようで首を縦に振っている。
しかし、それに一切同意できない者達もいる。
「それではダメだ!!北部戦線に陽動を行う余力はない。戦力こそ多く投入されているが、補給の観点から一度に行動できる戦力は限られている。そのような状況でこれ以上闇雲に占領宙域を拡大させることはできん!!」
北部組の将軍の一人が、戦果不足なことからくるフラストレーションで怒鳴るように反論する。
参謀本部は急激に熱を持ち始め、数日前に始まったばかりの作戦に対してすでに多くの現実に即した案が提示され始める。
できれば戦略シーンのクオリティを上げたいですね〜。精進します。




