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メカナイズド・ハート 37話

本日も絶好調のため更新は早めです。


「ふう〜。」


人の波に押されてタラップから溢れ出す人影達の中に、2人分の見知った影を見つける。片方はあたりを見回し、もう片方は精一杯の伸びを試みている。


「ええっとトランジットはどっちに行けば良いんだ?」

「あっちじゃない?」


ルーカスとドクターは、異国の地を右へ左へ迷いながらも何とか、目的のポーランド行きの定期便へと乗り換えれる方法を見つけ出して歩く。


「やべえ!!時間がねえ!!走れ!!」

「待ってえ〜!!運動不足で走れないんだよ〜。」


・・・見つけ出して走る。


人の波を押し除け突っ走ると、不思議な空間が見えてくる。目的の定期便の入り口には誰一人いない。


「ふああ〜。」


受付の綺麗なお姉さんだけが、一人でボケっとたっている。慌てて詰め寄る。


「もう出発してしまいました?」

「いいえ、ギリギリセーフです。」


ニッコリと微笑む受付のお姉さんに微笑み返し、タラップを渡り乗り込む。ドクターはトイレに良く行くらしいので、チケットを交換して通路側の席に座らせ、ルーカスは壁側の席に座った。数日としないうちにエミーと合流できるだろう。その喜びで胸を一杯にしつつ、瞼を閉じた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「動くんじゃねえ!!じっとしてろ!!」


覆面の男達が銃を構えて艦内に乱入してくる。ルーカスは一目で実弾が装填されていると理解する。


彼らは本気だ。ルーカスはぼんやりと理解する。


「人質とって逃げた先でハイジャック犯と遭遇かよ。」


「てめえら動くんじゃねえぞ!!」


ハイジャック犯の一人が、目出し帽から覗いた狂気に満ちた目をギョロギョロと動かし数百人の乗客を舐め回す。


気持ち悪い目だ。

俺もああ見えたのだろうか?

やはり犯罪は良くないな。


熟考の末、至極当たり前の考えが浮かび上がり面白くなってしまう。


だめだ。口角を上げるな、彼らを刺激する。俺は銃を持っていない。流血騒ぎになっても救護兵は来てはくれないだろう。


「てめえはこっちに来い!!来るんだ!!」


銃口を振り回しながら、乗組員の一人を人質に取りコックピット区画へとズンズンと進んで行った。


目的地の変更でもするのだろうか?それともこの客船を丸ごと爆弾へと変えるのだろうか?


さまざまな考えがまた浮かび上がってくる。それにともなって冷や汗が背中と額に浮かび、さまざまなリスクが頭の中を巡り回ってグルグルと思考の渦の中に落ちていく。


果たしてこの事態をどう打開するべきか?

ルーカスは考える。エミーはどうするだろうか?


完全に思考が停止した時、打開策が浮かんでくる。


ギイーッ


「ふう〜、すっきりした!!おや?何か問題ですか?」

明日も更新される予定です。お待ちください。

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