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メカナイズド・ハート 35話

今日は2本投稿する予定です。


ドクターは念のためメスやハサミなどを、看護婦たちに用意させつつ、ゴム手袋を装着して目の前の死体に手を伸ばした。


死体の賞味期限が、完全に切れてしまう前に素早く仕事に取り掛かる。死体の片手を持ち上げて手首の裏に指を当て、脈拍を確認する。続いて目を開くと瞳孔が開ききり、一切光に対して反応しない。


その様子を見てドクターは、首をフルフルと左右に振って警備兵たちに死んでいると伝える。


「良いから何とかしろ!!死なれたら困るんだよ!!」


そう怒鳴る警備兵たちの言葉を無視しつつ、ドクターはとりあえず心配蘇生機でお茶を濁す。


ヴイーーーン ボウッ


冷蔵庫並みの大きさの機械が、重低音を響かせながら駆動を始める。機械の左右からアームが伸び、ドクターがアームを掴んで今や半裸になっている死体の胸と腰にそれぞれつける。


ボンッ


「反応なし。」

「続けて。」


ボンッ


「なし。」

「続けて、反応が出るまで続ける。」


ボンッ


ボンッ


ボンッ


ボンッ


「なしです。」


ボンッ


ボンッ


「効きませんね。」

「みたいだね、作戦を変えよう。」


ドクターは看護婦と一言交わすと、看護婦が心配蘇生機を退かさせる。その間にドクターは、別の看護婦に道具を取って来させる。


「どうだ!!いけそうか?」

「とりあえずオペ室から出てください、うるさくて作業できない。」


この場の支配者であるドクターに、そう言われては仕方がないと、警備兵たちは退室する。


「すでに心肺停止、呼吸停止から30分近く経ちます。ほぼ確実に死亡しているのでは?」

「まあ心肺停止10分で50%、呼吸停止3分で50%だからね、体中をとっかえる必要があるかも。」


ドクターはそう話をしつつ、届いた道具で死人の体を手早く切り開いていく。目標はただ一つ、心臓だ。


「うん、動いてないね、器具を持ってきて。君は内臓を押さえといて。」

「「はい。」」


看護婦たちが青色の手術手袋を真っ赤に染めながら内臓を押さえておく。内臓同士が潰れないように、切れないように、看護婦は慎重な手先で抑える。


10秒ほどで戻ってきた看護婦の持つトレーの中には、銀色に光を発するコの字型の拳サイズの装置がある。


その装置をヒョイとドクターは持ち上げると向きを確認して、素早く動きのない心臓に突き刺す。


すると自動的に機械は食い込んだ心臓を、ゆっくりと揺らし始める。


「動きは?」

「ないです。」

「うん、そうだろうな。とりあえず一度体を閉じよう、あとは機械の方が合わせてくれるはずだ。」


そう言葉を交わすと、死体の体を丁寧に縫い合わせて体を抑える。ドクターと看護婦が3回目の手袋の交換をし終えた時には体は完全に閉じ切っていた。


「脈拍は?」

「少しずつ戻ってきています。」

「よしっ、後は機械が調節してくれるだろう。」


絶賛病院内なので、手術シーンが書きたくなって書きました。公開はしていない。

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