メカナイズド・ハート 33話
今回もご愛読ありがとうございます。
今回より、投稿ペースの増加及び作者の負担軽減のためにも、1話あたり1000字ほどでまとめ、毎日投稿する物量作戦へと変更する予定です。ご質問、ご不満等のほか、誤字、おかしな文章がございましたらお手数ですが作者のX(旧ツイッターの方にお声がけください。
今後ともメカナイズ・ハートをよろしくお願いします。
未来が暗くなるのを感じ、ルーカスの頭は尋問官の絶叫をシャットアウトし、沈むように、眠っていった。
肉体が限界を超え、深い眠りにつく中で、ルーカスの意識だけは覚醒していた。
何でこんなことになっているのか?
ルーカスは自らに問いかける。
鍵は尋問官の放った「スウェーデンの早期警戒システムを潜り抜けた」という言葉だろう。早期警戒システムは、広大な宇宙において敵の接近を探知するためには必須なシステムであり、民間船舶の航行を管制するためにも使われる大変重要なものだ。
もしどこかに欠陥があれば何人もの高官や将軍たちの首が飛ぶだろう。
なるほど、そういうことか。
スパイに見破られてしまった。そう言えば別の情報部の人間も巻き込める。さらに外国人を使うことで事態を高度に政治化させ、外交問題にまで押し上げれば外務省も事態から逃れることはでいないだろう。
そう考えが進んだところで、網膜に激しい光と痛みを感じ、体も覚醒する。
「吐いたらどうなんだ!!」
「吐くもんなんてねえよ!!」
開口一番に怒鳴りつけてきた尋問官に、全力で怒鳴り返す。先程のエリートそうな尋問官の顔は、怒りに震え真っ赤になっている。
ははは、気分が良い。勝手に怒ってろよ。
そうルーカスは心のうちで笑う。
強烈な白い光が網膜を直撃し、ルーカスの体を起こし続ける。数時間もすれば、尋問官が交代し、交代で入ってきたムキムキな尋問官は、もっと激しく引き続きルーカスを手ひどく扱う。
彼の体が顔をのぞいてあざだらけになったところで、尋問官が去り、重い扉が閉められる。
「やっと帰ったかくそ野郎。」
ルーカスは愚痴を吐きながら、尋問中に手足につけられた拘束具を、何とか外そうともがく。
足の拘束具はとにかくどデカく、訓練で背負ったザックや防弾ベストよりも重く感じる。手にかけられた拘束具は椅子と繋がり、手を後ろで拘束しているため椅子から立ち上がることも、拘束具の見た目を確認することができない。
パイプ椅子の足に拘束具付きの足を引っ掛け、重量でパイプ椅子を壊そうと試みるが、手が椅子に固定されているため、満足に力を込められない。
「クッソ!!」
歯を食い縛り、ギリギリと口の中から音がするほど激しく力を込める。
バキッ
不意に大きな音が響き、次の瞬間半身に痛みを感じる。
「痛え!!」
安物のパイプ椅子を引きちぎると、いまだに痛みで熱に浮かされている半身に力を込めて、勢いよく身を起こす。
疲労困憊なものの、鍛えられた筋肉はルーカスの体をヒョイと持ち上げる。ルーカスは振り向いて、無惨な姿になったパイプ椅子を見て意思を固める。
「こんなクソみたいな国逃げ出してやる。」
今回もご愛読ありがとうございます。
今回より、投稿ペースの増加及び作者の負担軽減のためにも、1話あたり1000字ほどでまとめ、毎日投稿する物量作戦へと変更する予定です。ご質問、ご不満等のほか、誤字、おかしな文章がございましたらお手数ですが作者のX(旧ツイッターの方にお声がけください。
今後ともメカナイズ・ハートをよろしくお願いします。




