第5話 スキルの検証(生成者)
今回は生産についてです!
【始まりの街 生産ギルド前】
生成者に付属するスキルを確認するために来てみたが、でかいな…!
生産ギルドは街の中央付近に位置する、冒険者ギルドに次ぎ大きいギルドだ。その傘下に鍛冶ギルドや薬師ギルド等の専門的なものがあるが、その全てを傘下のギルドほどではないにしろ取り扱っている。
……とまあ、生産ギルドの概要はいいが、俺が来た目的はここで貸し出してくれる生産用の部屋にある。鍛冶はできないが、それ以外の生産の簡易的な設備がそろっているそうだ。そのためにも、まずは登録だな!
◇ ◆ ◇
【生産ギルド 生産部屋】
まあ、登録には何もなかったし、行える生産と名前、年齢とかを書けばすぐに登録できた。……それでも、行える生産の欄に全てって書いたら怒られたし、これからは錬金ぐらいに偽っておこうかな?
「まあ、とりあえず生産してみるか!!」
よし!まずは(錬金術)を試してみるか!まず、錬金術について学ばないとな……ここにある本を読んでみるか。
【本:錬金術の基礎】
「(錬金術)には『錬金』『合成錬金』等のものがあり先述の二つはそれぞれできることが違う。通常の『錬金』は、素材Aと素材Bで錬金し、ポーション等を作るものだ。では、『合成錬金』とは何なのか。『合成錬金』とは、二つの同じ素材を使用し、その素材自体の品質を上げるものだ。品質が高いと、スキル(錬金術)のレベル、適正等にもよるが、ポーションなら効果が上がったりと、恩恵がある。」
ふーん。なるほどな……。俺の場合、スキルレベルでの補正がなくとも生成者で生産に対する適正(補正)がMAXだからそれなりの品質が出るんじゃないか?やってみないとわからないけどな。
じゃあ、フィールドで鑑定してて見つけた薬草と、スライム狩りで手に入れたスライムゼリーで何かできないか?……気になるしやってみるか!!
「(錬金術)!『錬金』!」
おぉ!めっちゃ光ってる!!これが(錬金術)のエフェクトなんだろうな。じゃあ、できたものを(鑑定)!
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名称:軟膏 品質:極
効果:使用したものにリジェネ(中)を1分間付与 追加効果:防御力上昇(小)を1時間付与
説明:錬金の匠が作り出した軟膏。切り傷、擦り傷などに塗るとたちまち治りそう。他の軟膏とは一線を画し、とても強い効果があり、防御力も上昇する。
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品質がヤバい……。生成者の補正のおかげか?にしても酷いだろ……。称号も貰っちゃってるしな……。
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称号:錬金の匠
効果:錬金術系統に補正(小)生産活動に補正(微)
説明:錬金術により最高品質のものを生成した称号
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称号:初めての最高品質生成
効果:職業枠追加 生産活動に補正(小)
説明:全冒険者の中で初めて最高品質の物を生成した者に与えられる称号
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二つ目の称号の職業枠追加が特にヤバそうだな……。でもこれで生産活動で、さらにすごいものを作れるかもしれないし、ありがたく受け取るか!!調剤や、裁縫には必要なものがそろってないしまた後だな!称号はありそうだし、必ずやろう!