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第15話 情報

ゲリラ二日連続投稿!

【始まりの街 中央噴水前】


はぁ、何とか隠れられたが捜索網が広がってる……。


「……で?遅いじゃねえか、ス・レ・イ・さ・ん?」

「悪い悪い、色々巻き込まれてな」

「あっそ」

「反応薄くないか?」

「いつもの如くテンプレを引き起こしてたんだろ?」

「そんな感じだが……お前も今引き起こしたじゃねえか、決闘」

「あれ以外まともなことが起きてない。お前が王道なら俺は邪道なんだよ」

「はいはい、分かった分かった……で?何で呼び出したんだ?」

「情報交換だよ」

「なあ……本当にそれだけか?めっちゃ嫌な予感するんだが……。」

「じゃ、場所移して始めるか」

「……まあ、確かにここだと無理だな」


って言うことだし近くのカフェでも行くか。



  ◆  ◇  ◆



【始まりの街 カフェ『グリトル』】


「……ご注文はお決まりでしょうか?」

「うん。()()はココアにしようかな〜」

「じゃあ俺はカフェオレで」


……いや、道中でロールプレイの話をしたら……。


『色んなロールをやってきたお前なんだからなんでもできるだろ?……じゃあ、ボクっ娘ロールじゃないか?せっかく女のアバターなんだし、いつもと違うロールでいいんじゃないか?それが染み付いても外で一人称がボクならなんとも思われないだろ?』

『……え?いや、他のロールもするつもりだかr『じゃあこのゲームでの普段の口調はボクっ娘だ!』えー……?』


なんてことがあってな……。まあ、あんまり違和感もないし、なりきれば、自分の本当の姿をこうだって思い込ませれば、楽しくできるんだよな。ロールプレイは絶対に恥ずかしがっちゃいけないしな!


「で?イベントについて教えてくれないかな?」

「ああ、今回のイベントは……トーナメント制の武闘会だ!予選はバトルロワイヤルで、残った奴が本戦に出場、16人でトーナメントだそうだ。ルールについては回復アイテムの持ち込みは禁止、装備については無制限だそうだ。……まあ、付けられる数にも限りがあるしな。ただし、試合中には着け替えられない。これが、今回のルールだ。あ、そうそう!住人も何人か出場するらしいぞ?」

「まあ、典型的なトーナメントイベントだね。」

「あと、優勝で凄いものがもらえるみたいだな!まあ、至って普通のトーナメントだよ」

「……さて、前にボクのことをなんてあいつらに伝えたのかな?」

「……な、なんのことだかわからないなー?」

「覚えてないのかなー?……なんて、まあいいけど。それより、もっといいローブか、外套、あと仮面を作りたいんだよね。なんかいい素材持ってない?」

「まあ、あるにはあるが……」

「じゃあ、ちょっと分けてくれない?」

「寧ろ、貰ってほしいぐらいだ。凄い扱いにくいんだよな」


扱いにくい?どういうことだ?まあ【生成者(オールマイティー)】でなんとかなるだろ。


「呪いがかかっててな、教会でも解呪できないみたいなんだよな」

「ふーん……これなんの素材?」

「金属なのはわかるんだが、それ以外はサッパリだ」

「どんな呪いがかかってるの?」

「隠しステータスを参照して、悪性……?に近くないとものすごい状態異常になるらしい」


……ん?状態異常なら〈忍耐〉で強引に突破できるし、{大罪}を持ってるから悪性も強いと言える。……{美徳}でどうなるかわかんないが、最悪{美徳}で解呪もできるから、装備にできそうだな。出来れば呪いも含めての装備にしたいからそのまま使えることを願おう。


「ボクにピッタリの素材だね!」

「そうか?あとは、布は普通のしかないし、どうせさっきの奴らから貰えてるんじゃないか?」


さっきの奴ら……?ああ、決闘のドロップ品か!布は……よし!しっかりある!


こうしちゃ居られない!早く作りに行こう!!


「じゃあ作ってくるから、またね!……おっと!お金はここおいてくよ!」



「……え?ちょ、ちょっと待てよ!…………行っちまった。あいつ、ああいうところあるんだよな。思い立ったら即行動みたいな。だけど『蒼月』メンバーが出ること忘れてるだろ……」

ロールプレイはイベント等によって立ち回り、役柄を変えさせますが、普段はこの口調になると思う!


明日もしかしたら投稿するかも!

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