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日常世界の超科学!  作者: Inu_TT
オホーツク海戦編
8/13

援軍 〜金剛の兄弟〜

仲間って、いいよね…(しみじみ)

今回は、大ピンチの金剛を姉妹艦が助けに来ます!

攻勢はどう変化するのか?

「光学砲、撃てッ!」


「酸圧エネルギー砲、撃てッ!」


2035年10月14日15:08

戦略自衛隊対北方面第二艦隊 旗艦 重戦艦金剛

ロシア海軍 ウラジオストック艦隊旗艦 大戦艦ソビエツキー

両艦の砲撃戦は激を極めていた。

金剛からは容赦なく光学砲(フラッシュキャノン)が連射され、ソビエツキーもまた酸圧エネルギー砲を放つ。

日本艦隊の窒素装甲は自由に形成できるが、酸圧弾にこじ開けられることもある。

一方のロシア艦隊ナノシールドは衝撃を吸収しきれないが、復元が可能だった。

「窒素装甲、42%喪失!」

「後甲板損傷部より浸水!」

後甲板の破口はかなり高さがあったものの、交わした酸圧弾が海面に直撃した際の水飛沫が流入するため、一部で浸水が発生したのだ。

「全ハッチ閉鎖!水密隔壁用意!」

「流入は防げません!浸水域を絞ります」

そんなときだった。

ドォォォン

ソビエツキーに光学砲が直撃した。

しかしこのとき、金剛の主砲は全門装填中。撃てるわけがなかった。

「一体誰が⁉︎」


「全く、金剛型一番艦ともあろう艦が何たる様だ。突っ走るなよ、良原大佐」

「艦隊、戦闘形態へ移行します」


「まさか……金剛型二番艦・比叡⁉︎」

戦略自衛隊対西方面第一艦隊(舞鶴艦隊)

「全艦、魚雷発射。悟られるな、弾幕張れ!」

ナノシールドは艦底部に展開するほどのエネルギーを持ち合わせていない。

さらに同時にミサイル攻撃があれば対応はほぼ不可能。

「目標、迎撃魚雷発射!」

「その程度で迎撃できると思うか?そんなことこちらも予測済み。迂回航路を取らせてある」

「だいぶ複雑なプログラムですが、航路上で目標魚雷との接触はありません」

しかし、魚雷はものすごいスピードで迫っていた。

「このスピード、迎撃魚雷じゃありません!確実にこちらを狙っています!」

「チッ!マスカー開始!機雷で処理する!P-3C、機雷投下!」

上空警戒にあたっていたP-3Cが魚雷航路上に機雷を投下した。

ボォォォ

「魚雷、全弾誘爆!」

「やはり、火力が同等ならば性能の良い方が有利!所詮、ロシア艦隊など我々戦略自衛隊の敵ではない!」

しかし海中では八八艦隊で唯一活動できる潜水艦、迅鯨と第二艦隊の大鯨がキロⅡ改に囲まれていた。


太平洋 硫黄島沖 北32km

中央警護艦隊(八八補欠艦隊)旗艦 金剛型三番艦榛名

             副旗艦 金剛型四番艦霧島

「これで金剛型は勢揃いだ。ウラジオ艦隊もぶったまげるだろうなァ」

「しかし、貴重なシステムモデル搭載艦を二艦も出撃させるとは…こちらも手詰まりか」

榛名はケッと唾を吐くだけだ。

「まァ、俺たちがやり過ぎて大和の出番がなくなったって知らねーぜ」

実は同型艦は一艦でもシステムモデルが搭載されていればシステムリンクを同期させることができる。

金剛型4艦が揃えば四方から飽和攻撃を浴びせることができるのだ。

「とにかく、現場海域へ急ごう。嫌な予感がする」

そして、霧島の予感は現実のものとなってしまった。


「光学砲斉射!」

オホーツク海 日本領海北端付近

ソビエツキーを囲んだ金剛・比叡・榛名・霧島は順調に飽和攻撃を浴びさせていた。

最大出力で発射しても常にいずれかの艦が砲撃をしていた。

「装填完了!発射!」

「目標空間装甲、残23%!」

「行けるな!!」

しかしその瞬間、ソビエツキーから強烈な光が放たれた。

「グワッ!なんだこれは⁉︎」

「不明です‼︎指光兵器ではない模様ですが、光学法は使用不可です!」


|Защити меня, Люцифер!《ルシフェルは身を挺し我を守りたまえ》


見ると、ソビエツキーは艦中央部を割り変形していた。

「まさか…艦自体が砲身なのか…」


光を掲げる者(ルシフェル)神の如き者(ミカエル)に破られ池の底に堕ち、神の如き者(ミカエル)が代わり天使を束ねるトップとなった。

「さぁ、戦のやり直しだ。沈め!日本艦隊!」


「目標、ミサイル発射多数!」

「迎撃開始!」

空中で双方のミサイルが衝突したが、ソビエツキーのミサイルはそれほどの被害を受けなかった。

「目標ミサイル81‼︎突入してきます!」

「窒素装甲展開!各自自艦防御を最優先!」

ミサイルは謎の白い光をまといながら接近してくる。

「直撃します!」

「総員、衝撃に備え!」

ミサイルは全弾、窒素装甲第一層で爆発した。

窒素装甲の効果は健在なようだ。

「全艦、第二種戦闘用意!対艦砲撃用意!」

「時空展開デバイス作動!空間軸固定、エネルギー充填!」

「力場湾曲砲、発射準備!照準よし、全艦リンク!」

ここで、防御用と思われる魔術陣が展開された。

「姑息な真似を…重戦艦級を舐めるなァ!」

艦隊から集約されたエネルギーが金剛の主砲によって撃ち出される。

巨大なエネルギーの塊は、防御術式を破壊した。

ソビエツキーに直撃したエネルギー弾は艦の3分の1程を一撃で吹き飛ばした。

「見たか、これが我らの切り札よ!」

「艦長、海中で我が潜水艦が囲まれています!」

「艦底側面魚雷発射!援護する」

「キロⅡ改、迅鯨・大鯨に向かい魚雷発射!」

「遅かったか!」

いや〜参りましたね

なんか天使の化身になっちゃいましたけど

詳しいことは二、三話後に出てくる(はずです)

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