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日常世界の超科学!  作者: Inu_TT
ロシア聖教侵攻編
13/13

第一次北海道上陸作戦

結論から言おう。北海道上陸作戦は、完全に失敗した。

序盤、急造ではあるものの現代において超級火力・射程を持つ340mm二連装地上砲台は上陸作戦開始前に揚陸艦隊を砲撃。

護衛の駆逐艦が放つミサイルは山の中腹に据え付けられたVLS(垂直ミサイル発射システム)に全て叩き落とされ、それを止めようにも偽装され、散発的に射撃する移動式迎撃ミサイル発射機に惑わされることでVLSを発見できず、手も足も出せずにいた。

一方こちらが放つ攻撃目的の巡航ミサイルも全て確実に迎撃されるところを見ると、弾薬補給艦も控えているようだ。

そして距離30000kmまで接近した瞬間

「撃ち方はじめ!」

海岸沿いの道に配備された戦車隊の少し上。

ちょうど人工的に手を入れて作られた平らな場所にズラリと並べられた155mm榴弾砲が火を吹いた。

「第二波砲撃開始!各小隊装填、照準再調整!…撃て!」

ドドドドォォォォォ

42門の榴弾砲による一斉射撃。その衝撃波は細い木の枝を数本弾け飛ばした。

これはもう流石の練度、というしかないのだが。

155mmの砲弾42個は発射より数秒後、全弾が先頭の揚陸艦に命中した。

さらに追い打ちをかけるように340mm弾が艦橋を直撃。指揮官を失った揚陸艦はろくにダメージコントロールもできず機関停止。これにより後続の艦隊も衝突回避のため緊急停止した。

洋上にて停止した鉄の塊。これらは無誘導弾砲の格好の的になった。

ロシア艦隊が代理の指揮官を立て、陣形を変えて再度前進するまでの約15分間に3000発を超える砲弾を浴びた艦隊は、先頭艦に加え、揚陸艦2隻と駆逐艦1隻を失いその他も満身創痍、頑張って浮いているという状況だった。

頻繁に進路を左右へ振る「ジグザグ航行」により砲台のヘイト(照準)をずらしたことでそれ以上の損失を生むことはなかったが、予定より大きく離れた地点に上陸し、沈没しないように揚陸艦らは浜に乗り上げて物資の揚陸作業を開始した。(つまり片道切符)

歩兵らが揚陸した食糧や弾薬を、陸上自衛隊は容赦なく攻撃する。

間も無く戦車隊も到着し、上陸したばかりのロシア重戦車らと大規模な戦車戦が行われた。

もちろん旧式化しつつあった10式は大した戦力にもならなかったが、エイブラムス・チャレンジャー4・パンターの活躍により敵は確実に減っていた。

戦車戦が優勢になると普通科連隊も戦車の残骸や装甲車輛を盾に銃撃戦を開始。移動した155mm榴弾砲も敵陣に砲撃したり重装甲戦車を撃破したりと援護射撃ながら大きな戦果を残した。

40分後には地上戦は概ね終了し、上陸隊は逃げ帰ろうにも船が乗り上げているため逃げられず、その場で投降した。

この戦闘において民間人の犠牲者は0、浜から敵兵を出すことなく投降した兵を捕虜として収容。撃破・擱座した戦車はその場に破棄し、自衛隊は弾薬補給のため一時本部まで後退した。


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