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階段を上がり、自分の部屋の前に立つと独りでに扉が開き、キラキラした目で爺やが出迎えた。
「お帰りなさいませ!!」
「つ、疲れたぁ〜〜!」
爺やとその後ろで待機しているフリーデン達が目に入り、ドッと疲れが出てくる。
あの後親睦会は、それぞれの貴族に関わってしまったがために起こった悲劇の不幸自慢大会となった。
食事は大変美味しかったが、何せ話題が重かった。
「クーちゃんお風呂入る?入る?」
「お風呂にしよ!ネルとミロも用意手伝ったんだよ!」
ネルとミロが私の周りをクルクルと走って、お風呂を促す。
「ありがとう、じゃあお風呂にしようかな」
「おお!ではご用意しますぞ!」
「よろしく爺や」
爺やはウキウキとステップを踏むと姿を消した。
家事精霊は契約した部屋の中ならどこへでも転移できるらしい。
「クラリエ!ちなみに沸かしたんは俺だかんな!!」
ネルとミロばっかり構ってるのが気に入らないのかフリーデンも存在をアピールしだした。
「フリーデンもありがとう、あ、後でお風呂上がりにお茶入れてよ」
「おう!!」
レナーテとクラックは出迎えたらすぐ奥へ引っ込んでいった。
一旦、自分の部屋に戻る。
ネルとミロは先程から手を繋いだままだ。
「クーちゃん何してるのー?」
「服探してるー?」
「え?風呂上がりに着る服持っていかなきゃでしょ」
「アハハ!クーちゃんおもしろーい!」
「爺やが用意してるよう!」
あぁ、そうか。
孤児院では自分のことは自分でというシスターの教えにより精霊たちに何かしてもらう事などほとんどなかったが今は家事精霊として爺やがいるのか。
「そうだったね。」
これになれたら立派なお嬢様になれそう…卒業してから大変だな。
なんて、考えながら貰った学業日程表を見て明日の準備をする。
この学院で学ぶことは大まかに分けて、
教養学
騎士学
魔法学
薬学
座学
と5つある。
それぞれ教養学なら教養学で宮廷式の手紙講座や舞踏会でのマナー講座など細かく授業が別れている。
基本は希望式だが、基礎だけはみな一律で受けることになっている。
「ご主人様〜!ご用意出来ましたぞ〜〜!!」
どこからともなく爺やの声が響いて風呂の準備が整ったことを知らせる。
「わ!爺やいないのに!」
「声聞こえる〜〜!!」
ネルとミロに案内されて風呂場まで行った。
「いや、広……」
「昔は王族専用の部屋でしたからなぁ!ゆっくりするといいですぞ!ほら、ネル、ミロあちらで待っていましょう」
爺やはネルとミロを連れて浴室を出ていった。
浴室の壁は、細部まで彫刻されており絢爛豪華な作りとなっている。
そして何より広い。
フリーデンが温めたと言っていた通り、フリーデンの魔力を感じる。
爺やの言葉通り、お風呂を堪能することにした。
短くてごめんなさい……
誰かわからないんですけど評価あざっす!なんかもう!すき!!うれぴい!!




