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第二話 お決まりのステータス確認

目の前には草原が広がっていた。

少し遠くには城壁のようなものが見える。

あそこがアリアの言っていた町か……

もしかしたら辺鄙な村の近くかもしれないと思っていたが、結構大きな街でよかった。

ここまでしてもらったんだから呼び捨てにするのは失礼だな……

これからはアリア様と呼ぶことにしよう。


「ありがとう、アリア様」


俺は握りしめた下着に向かってそう言った。


「よしっ! 異世界に来たことだしステータスの確認でもするか!」


ん? 待てよ、どうやって開けばいいんだ?

そうだ! そういえばアリア様がステータス画面に質問掲示板をつけたと言っていたはずだ。

よーしステータスを開いて確認するぞ!


「って、今それの開き方が分かんないんだった!」


しょうがない、当てずっぽう作戦だ!


「Please open!」

反応なし

「開けゴマ!」

反応なし

「我は地獄からやってきた魔王。さあ、門を開けよ!」

反応なし


自分で言って恥ずかしくなってきた……

ええい!だがステータス画面を開けないと何も始まらない!

直球勝負で行こう!


「ステータス!」



カタヤマ マサキ LV1

種族 人間

HP 5000 MP 70

STR 1700 INT 2200

AGI 7200 LUK 52

ジョブ「盗賊」

スキル


質問掲示板 12



「おお!やっと開いた!」

おれの眼の前に透けた青い板が現れた。

どれどれ……


「分からん」


この世界の普通のステータスってどのくらいなんだ……

少しAGI――素早さが高めなのか?


「こういう時にこそ質問掲示板を使うべきなんだろうが……」


さっきから鬼のような数の通知が来ている。

ステータス画面を開いたときは十二くらいだった通知が今では九十……あ、百こえた。

今は質問はやめておこう……いや、悪いのは俺なんだが。

でもしょうがないだろ!

パンツを盗めるスキルもあって、美しい女性に自由にしていいっていわれたら……

盗むしかないでしょう!


そうだ、「盗賊」ジョブの確認もしておこう。

タップでもすれば出てくるのか?


「盗賊」

スキル「窃盗」「気配遮断」「変装」「対象選択」「暗視」「消音」「鍵開け」

AGIに上昇効果


出てきた出てきた!

さっきAGIが少し高めだったのはこういうことか。

ジョブを決めるときにスキルのところしか見てなかったから見逃していた……


次はスキルを確認するか。

アリア様がスキルを何個か追加してくれたそうだし気になるな。


スキル一覧

「窃盗」「気配遮断」「変装」「対象選択」「暗視」「消音」「鍵開け」

「アイテムボックス」「鑑定」「言語」「生活魔法」「ステータス隠匿」


おお……異世界モノのテンプレスキルさん達がそろってる……

どうやら、この世界のスキルにはレベルがないみたいだな。

一応全部のスキルの内容を確認したが、すべて文字通りのスキルだった。

アイテムボックスも中で時間停止するような機能の高いやつでよかった……


「さーて! 街へ行きますか!」


俺はステータス画面を消し、アリア様のパンツをアイテムボックスにしまった。

ステータス画面は念じたら勝手に消えてくれた。出す時もそうしてくれればあんな恥ずかしいことをせずに済んだのに……

そして、俺は街のほうへと体を向けた。

いやーあらためて見ると結構遠いな。

まあ、街の近くに急に人が現れたら大騒ぎだろうし仕方のないことなんだとは思うが。

そう考えるとこの世界に来てから誰にも姿を見られてないのはよかったな。

きっとこの世界では当たり前のことに苦戦している様子を見られたら怪しまれるだろうし。

まあ、ここでうだうだ言っててもしょうがない! それじゃあ出発だ!

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