第一話 異世界転生は突然に
処女作です。
至らない点が多いと思うため、誤字や言葉の使い方の間違い、書き方の間違いなどの報告待ってます。
ここはこうしたほうがいい、などのアドバイスもお待ちしています。
「片山正樹さん、残念ですが貴方は死んでしまいました」
何者かの声によって俺は意識を覚醒させる。
ここは……どこだ?
そこは何もない白い空間だった。
「あのー? 片山正樹さんでよろしいですよね? もしかして私間違えて別の方を呼んでしまいましたか?」
そういえばさきほど声がしていた。
声がしたほうを向くと白い髪をした女が立っていた。
なんだか暖かい不思議な感じがする……
「あれー? 私の声聞こえてますかー?」
「あ、はい。確かに俺は片山正樹ですけど…」
「よかった! 聞こえてました!」
「あの、どちらさまでしょうか?」
「私は女神アリアです。気軽にアリア、とでも呼んでください。ここはあなたの世界でいう天界のような場所です」
天界!? そういえば最初に俺が死んだとか言っていたような……
「ちょっとまってください! それって俺は死んだってことですか!?」
「はい、残念ながら……」
ウソだろ……そんなフィクションみたいなことがあるっていうのか?
信じられねぇ……
「なんで俺は死んだんですか? 死ぬ間際の記憶がなくって…」
「えっと、それはですね……」
アリアはすこし言いづらそうに俺の死因を語り始めた。
「まず貴方のいた場所の近くで子供が道路に飛び出したんです。その子供をトラックは避けたんですけど積んでいた木材を一つ落としてしまって、そこへ歩いてきたバナナを食べていたサラリーマンがその木材に躓いてしまい、バナナを遠くのほうに投げ飛ばしてしまいました。そこへ運悪く貴方は走ってやってきてしまいバナナに滑ってしまいました。普通なら滑ったくらいで死ぬことはあまりないのですが……打ち所が悪く死んでしまいました」
ん? いますごくピタ○ラスイッチのような話を聞いた気が……
「いやいやいや! おかしいですよね! なんですかそれ!?」
「残念ですが事実なんです」
「そうですか……」
もう家族に会えないと思うと悲しくなる。
親不孝な息子でごめんよ父ちゃん、母ちゃん。
あれ? でもこの流れって……
「もしかして転生するパターンですか?」
「よくわかりましたね!」
「そういう本読んだりしてたんで……」
実はこっそりえっちなそういうゲームもしてたなんて言えない。
そういえばパソコンのお宝画像フォルダ見られないよな!?
やり残したことを見つけてしまった……
「あなたの死に方があまりにも可哀そうだったので異世界に転生させることにしたのです!」
「もしかして赤ちゃんからのスタートだったりします?」
「いえ、今の年齢と外見のまま転生してもらいます。転移と似たようなものですね。」
そうか、それはよかった。
赤ちゃんになってしばらく動けないとか苦痛すぎる。
「というわけで、貴方にはジョブと3つほどのスキルを選ぶ権利があります!女神の出血大サービスですよー!」
なるほど、スキルもあるのか。
「あの、転生する世界はどんな世界なんですか?」
「ああ、それを説明するのを忘れてました。まああなたの想像する物語に登場するような異世界です。魔物もいますし魔法も使えます。先ほど言ったようにスキルなんかもありますよ!」
「それで、どこに送ってくれるんですか? できれば戦場とかは嫌なんですけど……」
「ご安心ください! ちゃんと町の近くに送ってあげますよ。冒険者として戦いたければ戦闘向きのスキルを、スローライフを送りたければ農業系のスキルなんかをとったらいいと思います。異世界でどんな生き方をするかはあなたの自由ですからね!」
にこにことアリアが言う。
そうか、自由か。なら……
「これにします」
「早いですね、どれどれ……? ジョブは「盗賊」でスキルが「脚力強化」「操糸術」「会話術」ですか。どうしてこのジョブとスキルを選んだんですか?」
「前世では人の役に立つ前に死んじゃったんで、人の役に立てる義賊的なことができればと思いまして……」
「すばらしいです! あ、生活に最低限必要なスキルは勝手につけときますからね!」
「何から何までありがとうございますアリアさん。」
「いえいえ、それじゃあ転移させますよ」
アリアがそう言うと、俺の周りに光が集まってきた。
これから異世界に行くと思うとわくわくしてくる。
「なにか聞きたいことがあったらマサキさんのステータス画面に質問掲示板を追加しておいたのでそこで質問してくださいね」
「分かりました」
「やり残したことはありませんか?」
「ないです、始めちゃってください」
「分かりました!せっかくだからカウントダウンでもしますよ!」
10、9……とアリアの声が響き渡る。
8、7……これからどんな人生が待っているのだろう。
6、5……だが、最後に
「4、3……」
「待ってください!まだやり残したことがあります!」
「え?もう間に合いませんよ!」
俺は頭の中で「盗賊」スキルを発動させる。
狙うのは女神の……
その瞬間、空間からマサキが転移した。
その空間にいるのはアリア一人。
「行ってしまいました……やり残したことってなんだったんだろう」
一人つぶやくアリア。
だが、次の瞬間ある異変に気付く。
「あれ?なんだかスースーしますね……ってきゃあ!」
マサキ は めがみアリア の ぱんつ を てにいれた !