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地球

作者: 金檸檬

私の伝えたいことが伝わることを望みます。

長い月日をかけ、人類のためにと暗闇を突き抜ける鉄の塊があった。

「見えてきましたよ、あの星です」

「うむ、やはり地球と似てるな」

若き船員と年配の船長は言葉を交わす。彼らの目的は、天然資源が底をつきつつある地球のために、新しく移住できる星を探すことであった。

「いや、今まで見てきたどの星より地球に似てますね」

「うむ、あの陸地なんて日本にそっくりだ」

2人が話しているうちに、船はどんどん星へと近づき、やがて沿岸に着陸をした。気体の検査を始める。微弱な放射線を検出。だが人体への異常なし。気候も良好、有害な微生物も発見無し、となった。

「宇宙服無しでもおりられそうですね」

若い船員は扉を開け、大地に足を踏み入れる。

「どうだ、調子は」

船長もあとからついてくる。

「いや、なかなかいいですよ。見てください。海も綺麗だし、自然も豊富だ」

古代の地球、原始時代、そんなイメージを感じさせられた。

若い船員は海に近寄り、成分測定器を入れる。

「特に異常なし、泳げそうですよ、どうします?」

「やめとけ、どんな生物がいるかわかったもんじゃない」

2人が話し合いながら調査を進めていると、だんだんと日が沈み出した。

「よし、今日は一旦帰ろう」

「そうですね、お腹もへりましたし」

そういうと2人は船へと戻っていった。

今日の食料を手に取ると

「しかし変ですね、この星。魚はわんさかいますが陸に生き物が見られません」

若い船員は首をかしげながら言った。

「だって、こんなに植物も育っているのに・・・陸上生物が生まれる前なんでしょうか?」

問に対し、船長は

「そうだな、次はもう少し遠くまで船を飛ばしてみようか」

と返した


次の日、船長と船員は星の上空を飛び、調査を始めた。

若い船員は双眼鏡を覗きながら

「やはり、陸上にはなんの生物もいません。魚くらいしかいませんよ」

と言った。

「ふむ、謎ではあるが好都合というものだ。資源の採掘が楽でいいではないか」

船長と船員はハハハと笑いあった。

気がかりはあったが、特にきにせず、一通りの調査を終えた2人は星をあとにした。


彼らは母星への帰路をすすむ。

真っ暗闇の中ひたすらに。

この星へ戻ってくるとも知らずに。

間違いなく星新一作品の影響を受けていますが、これは現在の地球が元となってます。実は現在の我々の星は本当にこうなりつつあるわけなのです。地球温暖化が進めば陸上の生物のほとんどが絶滅します。間違いないです。生き残れるのは水中生物と植物くらいです。この話では地球の環境の大切さを伝えたかった。読んでくれた方が地球の環境保全に協力して下さることを願います。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 少なくとも星新一は読んでるんですね。 [気になる点] 温暖化について勉強した中学生が「自分で出来ること」として選んだ課題が「なろうに書く」だった、といった背景を想像しました。 作者が本文で…
[一言] かつて、人類がいたという設定にして荒廃した都市の描写を加え、、ものすごく熱い地球の大気の様子などを書き込んで、主人公たちに焦燥感を持たせた方がよかったんじゃないかなという気がします。 焦燥感…
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