第4章 ヴァンパイアの仕事
更新遅くなりすいませんでした。
ここから戦闘シーンが増えていきます!
ガンガンッ!ガンガンッ! 物凄い物音と共に目が覚めた。
「お前長く寝すぎだぞー」俺を起こすのに使ったであろうと思われる金属製の盾と錆びた剣を持ってアッシュが立っている。
あの物音は盾と剣をぶつけた音か、と納得した。
驚くほど目覚めが良い。人間の時のような頭が働かない感覚がない。そもそもが人間の睡眠と根本的に違うからそれもそうかと思った。
「おはよ」とアッシュに挨拶を済ませるとベットから起き上がった。
朝食を食べに食堂に向かう途中、アッシュとは睡眠のことを色々話した。
「アッシュは初めての時、よく寝れた?」
「いや、全然。そもそも高いところから落ちた事がなかったから全然感覚がわからなくてさ。だから全然起きない有心に驚いたよ」
アッシュはさらに続けて、「小さい時に高い所から経験でもあるの?」と聞いてきた。
「昔の記憶ないし感覚でかな、、」と俺は誤魔化した。ジェットコースターなんてこっちの世界にあるわけないし説明のしようが無いしなっと思った。
「感覚かぁ、俺はわざわざ滝から飛び降りて落ちる感覚がどんなもんか掴んだのに」とため息をつきながら話してくれた。
そうしているうちに食堂に到着した。
ヴァンパイアになってまだ二日目、すでに楽しみが食事になっている自分にちょっと驚いている。
しかし出てきたのはワイングラスに入った動物の血だけだった。
「え、、これだけ?」思わず声が出た。
「空腹を感じるわけじゃないしこれだけで十分さ」と言い、アッシュは一気に飲みほした。
それに合わせ自分も飲みほし、食堂を後にした。
ここでふと疑問に思った。 ヴァンパイア達は普段何をしているのか と。
村を襲撃すると言っても毎日では無いだろう。だからと言ってヴァンパイアが料理に使う野菜などを栽培しているのもイメージができない。
そうこう考えているうちにある部屋についた。
その部屋の扉は金属製でとても頑丈に作られているのが見てわかる。開けるのに物凄く腕力が必要そうに見えるがアッシュは顔色ひとつ変える事なく
片手で押し開けた。
そしてこっちを振り向きドヤ顔で「ここが我々ヴァンパイアの作戦会議室さ!」と言い放った。
「そ、そうなんですか」と俺が言うと
「反応薄くない?まあいいか、中に入ろう」と残念そうに言われた。
部屋の作りは ザ・作戦会議室 って感じだ。
奥の壁には張り紙がたくさんされている大きめの黒板が掛かってある。黒板の手前にはチェス盤の様なものに駒がまばらに置かれている。左右の壁には錆びた剣や盾、地図などが掛かっている。
部屋には数人のヴァンパイアがいる。
みんなに挨拶を済ませると早速、アッシュは黒板から一枚の張り紙をとると俺に説明を始めた。
「基本的に仕事はこの黒板に貼ってある。仕事はおきく分けて 偵察、運搬 そして襲撃と暗殺 のどれかに分類される。」アッシュは真剣な顔をしている。
アッシュは続けて「偵察は主に俺たちに危険をもたらす可能性のある村や街の監視。
運搬は武器や防具、血をここ以外の拠点に運び補充などを行う。
最も危険を伴うのが襲撃と暗殺。偵察で得た情報を元に街や人を襲撃する。」と説明した。
俺は「じゃあ俺が居た村は襲われた理由があったと言う事?」と聞いた。
「そうだね。有心がいた村が襲われた理由は3つあるかな
ヴァンパイアの専門家、つまりヴァンパイアハンターが派遣された事。
そして、俺たちの仲間が捕まったという情報が入ってきていないのになぜ奴らが派遣されたのか。もしかするとその村を拠点にして俺たちに攻撃を仕掛けてくる可能性があった。
襲撃がうまくいけば奴らの戦力を大幅に削れる。
の三つが大きな要因かな。」
「、、、、」俺は言葉が出なかった。人間の時はヴァンパイアの事を一方的に悪と決めつけていたがヴァンパイアも自分たちの生活を考えての事だと思うと責める事ができなくなった。
そして今や自分はそのヴァンパイアであるのだから。
色々考えてると急にアッシュが「ちなみに今日の仕事、暗殺だから」と言った。
俺は自分の心臓が高鳴るのがわかった。




